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「これ以上のローテは存在しない」ハズが…ドジャース“まさかの投壊”を米メディアはどう報じた? 佐々木朗希の離脱で「“二重崩壊”になりかねない」
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph byJIJI PRESS
posted2025/05/31 06:00

好調のドジャースだが、開幕前は期待の高かったルーキー・佐々木朗希も故障者リスト入りするなどブルペン陣は厳しい戦いが続いている
サイ・ヤング賞に3度輝くドジャースのレジェンド、カーショーは日本時間の5月18日にようやく復帰したが、先発3試合で防御率4.91と調整段階の内容。大谷翔平は打者専念中で、投手としての実戦復帰は夏以降とされている。
そんな中、唯一安定した成績を残しているのが山本由伸だ。
「崩壊」先発陣で孤軍奮闘の山本由伸
5月26日(日本時間27日)のクリーブランド・ガーディアンズ戦では、6回2失点の力投で6勝目(3敗)をマーク。開幕から11登板、64イニングを投げて防御率は1.97、WHIPは0.91(1イニングあたりに投手が許した与四球と被安打の合計)とエースにふさわしい数字を残している。
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だが、それ以外の先発陣を見てみると、安定感を欠く登板が続いている。
メイはここまで10試合に登板して防御率4.20、ナックは7試合中5試合で先発し防御率5.22。ミラーはわずか2試合の登板(うち先発は1試合)で防御率12.60と大炎上している。
55試合を終えた時点のドジャース投手陣の成績を紐解くと、先発投手は254回1/3を投げて15勝13敗。防御率4.25はメジャー30球団中24位。1試合平均で言うと、5回未満でマウンドを降りており、先発投手の責任を果たせていないケースが多い。
対して、リリーフ陣は236回2/3を投げて19勝8敗17セーブ。防御率3.80はリーグ14位。中継ぎが崩壊を防いでいる構図だが、このまま酷使が続けば秋までもたない。
こうした状況を受けて、現地米メディアからは「懸念の声」も続々と上がっている。
<次回へつづく>

