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「オオタニの投手復帰にメリットない」アメリカで賛否…大谷翔平は二刀流をやめるべきか? 名物記者もメジャー最強打者も言及「ドジャースの攻撃力が落ちる」 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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posted2025/05/30 17:03

「オオタニの投手復帰にメリットない」アメリカで賛否…大谷翔平は二刀流をやめるべきか? 名物記者もメジャー最強打者も言及「ドジャースの攻撃力が落ちる」<Number Web> photograph by Getty Images

大谷翔平の二刀流復活を待望するムードが漂う一方、アメリカでは投手復帰自体に否定的な声も上がっている

 メジャー史上最多の762本塁打を記録したバリー・ボンズ氏は今年1月にポッドキャストの番組で「オオタニは打者としてのパフォーマンスがベストなのだから、それに専念するべき。二刀流で投手も同時にやるのは負担が大きすぎ、疲弊しきってしまう。打者としてチームに大きく貢献しているのに、なぜそれを変える必要があるのか」と主張していた。データ分析と選手評価の専門家で米メディア「ジ・アスレチック」などに執筆しているキース・ロー記者は「打者オオタニの価値は、投手オオタニよりもはるかに高い。選手として長期的に考えれば、ケガのリスクが大きい投手を諦め打者に専念すべき」と論じている。

割れる意見「攻撃専念か、二刀流か」

 ドジャースの先発投手陣にケガ人が続出する中で大谷のローテ復帰を待望する声もあるが、ロサンゼルス・タイムズ紙のディラン・ヘルナンデス記者は5月22日付の記事で「ドジャースはオオタニの右腕を使うことはできるが、絶対的に必要なのは彼のバットの方であり、球団はマウンドに立つことで起こり得るリスクによって彼の攻撃力を台無しにするようなことはしたくない」と指摘。ドジャースの先発ローテはタイラー・グラスノー、ブレーク・スネル、佐々木朗希の主要な3人がいずれも肩を痛めて離脱し、ギャビン・ストーンやリバー・ライアンら先発を担える若手もケガで今季投げていないという厳しい状況だが、大谷の二刀流復帰には慎重にも慎重を重ねることの必要性を説いていた。

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