前田健太の名言
このまま9回までいったらいいのに。
前田健太(プロ野球)
2010年5月15日の交流戦。広島の前田健太は、「必ず黒星がつくから、できることなら対戦したくない」と思っていた日本ハムのエース・ダルビッシュ有と投げ合った。序盤5イニングを0-0で折り返すと、勝ちたいというよりもこのまま投手戦を続けていたい──そんな感慨が前田の胸中を過ぎったという。9回を投げて6安打無失点。9回裏に味方打線がサヨナラ打を打ったことで勝利投手になったが、「この時だけは勝ち負けじゃなくて、投げ合えることが嬉しかった。いつもなら、試合の途中からは味方に点を取って欲しい、勝ちたいっていう気持ちで投げるんですけど、この日はこのまま0-0でいけばいいのにと思っていました」。球界を代表するエースとの投げ合いが、前田をひとつ上のレベルに引き上げたのである。
Number767号(2010/11/25)
- << 前の名言 |
- 次の名言 >>
前田健太の最新記事

メジャーリーグPRESS
前田健太37歳「マエケンは終わった」から復活へ〈楽天4億円移籍の舞台裏〉ダルビッシュ有に最後の挨拶「キャリア最後のチーム…全てを捧げる」
山田結軌Yuki Yamada
MLB・プロ野球
2025/11/28

メジャーリーグPRESS
「メンタルめちゃくちゃでした」楽天入り決断の前田健太「戦力外通告、マイナー契約、球速低下…」"感覚派右腕"がどん底から掴んだ再起の核心
山田結軌Yuki Yamada
MLB・プロ野球
2025/11/28

酒の肴に野球の記録
ドジャース山本由伸、日本人初サイ・ヤング賞は厳しそうだが…身長178cmでも198cmライバルを上回る「3つの指標」“沢村賞と両獲り”への課題は
広尾晃Kou Hiroo
MLB
2025/11/12
