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プレミアリーグの時間BACK NUMBER
「リバプールにもっと貢献を」遠藤航がプレミア3年目へ“重要証言”「日本人みんなの誇り」鎌田大地も敬意…記者が見た“ワタの幸せな笑顔”
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山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byREUTERS/AFLO
posted2025/05/28 11:05

プレミアリーグのトロフィーを手に喜ぶ遠藤航。この直後に来季への思いを語ってくれた
「彼自身、割り切っていると思いました。ああやって途中から出てきても、スタジアムの雰囲気だったり、ファンの歓声にしても、凄く認められているなと感じる。(リバプールという)大きなクラブで、そういう地位を築けているというのは本当に素晴らしいことだと思いますし、日本人として、みんなが誇りに思えるようなことなのではないかと思います」
当の遠藤も、昨季ほどピッチには立てなかった今季を、単純にキャリアにおけるマイナスのシーズンなどとは捉えていない。むしろ、選手としての引き出しが増えたプラスを認識してもいる。
「(ボランチ以外の)他のポジションをやったりもして、オールマイティーさというか、今日もCBで出たり、いろいろなところができるという部分は評価してもらったシーズンになったと思う。毎試合、出場できれば理想的ですけど、自分が置かれた状況で、自分がいる意味というか、形というか、それを見つける、それを証明するという意味では素晴らしいシーズンだったとも思う。置かれた状況のなかで、いかに自分の存在意義をしっかりと示せるか。それは、サッカーに限らずすごく大事なことだと思うので」
「もっと貢献をするために何をしたらいいか」
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確かに、生存競争が激しいトップの世界に「絶対」や「安泰」はない。だからこそ遠藤も、「その上で、来シーズンどうするのか。もっともっと、自分を証明していけるようにと感じています」と言っている。
「プレシーズンから来シーズンの戦いが始まるという感覚は当たり前ですけど、実際には、もう今から始まっているというか、多分、監督も意識していると思う。自分にとっても、さらに出場機会を増やすとか、このチームにもっと貢献をするために何をしたらいいかということを、しっかりと考える良い時間になる。シーズン開始1日目から、フルスロットルでやっていければいいかなと思います」
あくまでも前向きに戦い抜いた今季を、プレミア王者としての笑顔で終えた遠藤。来たるリバプール3年目の戦いも、望むところだ。〈第1回からつづく〉

