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プレミアリーグの時間BACK NUMBER
「エンドウ移籍あり? なし?」リバプールサポと“遠藤航の去就”電車で本音討論「プロ中のプロ」「来季もいて」「でもクラブは利益を…」
posted2025/05/28 11:04

リバプールのプレミアリーグ優勝に貢献した遠藤航。移籍の噂が各メディアで出る中で……ファンはどう考えている?
text by

山中忍Shinobu Yamanaka
photograph by
Andrew Powell,Liverpool FC/Getty Images
第35節での初先発…敗戦も「悪くなかった」
5月11日のプレミアリーグ第36節アーセナル戦(2-2)、リバプールのスタメンに遠藤航の名前はなし。2試合連続のリーグ戦先発はならなかった。
当然と見る向きもあった。
プレミア優勝決定直後の一戦となったチェルシー戦では、アルネ・スロット体制下での控え組から、遠藤を含む6名が先発したものの、1-3で敗れていた。それでも筆者は、期待も込めてスタメン維持を予想していた。遠藤自身は、スロットによる今季リーグ戦初の先発起用に、69分間のパフォーマンスで応えていたからだ。
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「個人的にはそんなに悪くなかったと思っています。ちょっとしたミスだったり、(マークを)1個剥がされたりというところが失点に繋がるのがプレミアだと思うので、結果としては残念ですけど、ゲームプランを意識する中で、いかに自分の良さを出せるかにフォーカスしてプレーしました。
(普段は)出られていない選手たちがチャンスをもらっても負けてしまったというのは、個人的にも悔しい思いはあるんですけど、それを続けていくしかない。いかに、チャンスが来た時に結果を残せる準備を普段からしていくかは凄く大事なところだと思うので、来週に向けてというか、残りの3試合も同じようにやっていければなと思います」
チェルシー戦後、そう語る本人の言葉に、素直に頷ける出来だったと感じていた。
攻撃的な部分でも見るべきところが
リバプールは遠藤がチェイシングからプレッシャーをかけたおかげで、先制を許した2分後に追加点を奪われずに済んだ。実際には、味方の不運なオウンゴールで2点差とされるのだが――遠藤のスライディングタックルがなければ、相手に決められているところだった。
攻撃的なボールの扱いでも見るべきところがあった。リバプールはキックオフから20秒で、右ウイングのモハメド・サラーが決定的なパスを創出している。その中で遠藤はアタッキングサードで受けたボールを、右SBトレント・アレクサンダー・アーノルドへと繋いで絡んでいたのだ。
リードを奪われて以降、遠藤は攻撃参加の積極性も増した。例えば、前半26分。センターサークル内でフィードを受けた遠藤はファーストタッチとターンでマークを剥がすと、2ボランチを組んだカーティス・ジョーンズに預けたあとも足を止めず、スルーパスに反応して相手ボックス内に顔を出した。ピッチを下りる5分前の場面でも、自ら持って上がったボールを前線で繋ぎ、CKを得ていた。