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[主力メンバーが語る]宮崎敏郎/佐野恵太/桑原将志「あなたにとって“三浦大輔”とは」
posted2025/04/04 09:00
![[主力メンバーが語る]宮崎敏郎/佐野恵太/桑原将志「あなたにとって“三浦大輔”とは」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama / Kiichi Matsumoto](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/1/1/1500wm/img_1194d3a097fcd787d0f7c4df0492ba9f675488.jpg)
左から桑原将志、佐野恵太、宮崎敏郎
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
Takuya Sugiyama / Kiichi Matsumoto
Hit it! If you can.
(打てるものなら打ってみろ!)
これは横浜DeNAベイスターズの監督である三浦大輔が現役時代、キャッチフレーズにしていた言葉だ。
「そういう部分では、現役時代も監督になった今も変わらず、一緒にグラウンドでプレーしている感じがあるんですよ」
こう語るのは、チーム最年長36歳のベテランである宮崎敏郎だ。
「ずっと接してきて“俺はコレだ!”というモノをずっと貫いているのを感じますし、ブレない意志があるんです。本当に妥協しないというか」
三浦の現役晩年、宮崎は内野手としてバックを守っていた経験がある。当時のことを、目線を遠くにやって思い出す。
「すごく背中が大きく見えるというか、守っていて安心感があるんです。あらゆる意味でチームの精神的支柱だったと思います。ただ年齢も離れていますし、エラーしちゃいけないって緊張感はありましたけど」
そう言うと宮崎は苦笑いした。
ばっちりリーゼントを決めた強面の風貌とは異なり、三浦は、後輩たちが声を掛けやすい雰囲気を作ってくれたという。
「野手と投手って普段はあまり接点ないんですけど、三浦さんはルーキーの自分にも分け隔てなく声を掛けてくれて、よく食事に連れて行ってくれたんですよ。そこで主に野球のことですけど、いろいろお話ししていただいて、自分もこういう先輩になりたいなって思いましたし、後輩への接し方やコミュニケーションの仕方はすごい参考になっていますね」
