Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER

[主力メンバーが語る]宮崎敏郎/佐野恵太/桑原将志「あなたにとって“三浦大輔”とは」

posted2025/04/04 09:00

 
[主力メンバーが語る]宮崎敏郎/佐野恵太/桑原将志「あなたにとって“三浦大輔”とは」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama / Kiichi Matsumoto

左から桑原将志、佐野恵太、宮崎敏郎

text by

石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

PROFILE

photograph by

Takuya Sugiyama / Kiichi Matsumoto

ベイスターズ関係者の誰もが彼を「優しい」と評する。だが優しい“だけ”では、シビアな勝負の世界に生きるプロ野球の監督など務まるはずがない。選手時代も知る現在の主力選手たちが、ハマの番長の実像を明かす。

 Hit it! If you can.

(打てるものなら打ってみろ!)

 これは横浜DeNAベイスターズの監督である三浦大輔が現役時代、キャッチフレーズにしていた言葉だ。

「そういう部分では、現役時代も監督になった今も変わらず、一緒にグラウンドでプレーしている感じがあるんですよ」

 こう語るのは、チーム最年長36歳のベテランである宮崎敏郎だ。

「ずっと接してきて“俺はコレだ!”というモノをずっと貫いているのを感じますし、ブレない意志があるんです。本当に妥協しないというか」

 三浦の現役晩年、宮崎は内野手としてバックを守っていた経験がある。当時のことを、目線を遠くにやって思い出す。

「すごく背中が大きく見えるというか、守っていて安心感があるんです。あらゆる意味でチームの精神的支柱だったと思います。ただ年齢も離れていますし、エラーしちゃいけないって緊張感はありましたけど」

 そう言うと宮崎は苦笑いした。

 ばっちりリーゼントを決めた強面の風貌とは異なり、三浦は、後輩たちが声を掛けやすい雰囲気を作ってくれたという。

「野手と投手って普段はあまり接点ないんですけど、三浦さんはルーキーの自分にも分け隔てなく声を掛けてくれて、よく食事に連れて行ってくれたんですよ。そこで主に野球のことですけど、いろいろお話ししていただいて、自分もこういう先輩になりたいなって思いましたし、後輩への接し方やコミュニケーションの仕方はすごい参考になっていますね」

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 3513文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

関連記事

#三浦大輔
#横浜DeNAベイスターズ
#宮崎敏郎
#佐野恵太
#ローワン・ウィック
#桑原将志

プロ野球の前後の記事

ページトップ