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「開幕戦は俺が投げる」日本ハムのエース・伊藤大海に新庄剛志監督が打診した“意外な登板日”…その意図は?「ホーム開幕がソフトバンク戦だから」
text by

酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/04/01 11:00

昨季は14勝をあげ最多勝を獲得した日本ハムの伊藤大海。新庄剛志監督から告げられた意外な登板日とは…
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即戦力として苫小牧駒澤大(現・北洋大)から20年のドラフト1位で加入すると21年に出場した東京五輪では相手の抗議を意にも介さず、1球ずつ滑り止めのロジンを手につける「追いロジン」で注目された。
公式戦でも新人ながら10勝を挙げ、22年も10勝。23年は7勝にとどまったが、3年連続で規定投球回に達し、はた目には順調なキャリアを歩んでいるように映る。だが、若き完璧主義者の胸の内は停滞感で渦巻いていた。
「10勝9敗、10勝9敗、7勝10敗の負け越しという結果で、それまでの3年間、自分はプロ野球のなかで『真ん中ぐらい』という感覚がありました。みんなで動くときも真ん中ぐらいの時間でずっと動いていて、そういうことに気持ち悪さを感じてきていました」
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7勝に終わった23年、伊藤にはプロ野球人生のターニングポイントになった試合があったという――。

