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「こんなメイクしてJKもないでしょ」高校卒業後は“プロレス一本”に…吏南18歳が語る覚悟「10代のうちにスターダムでトップを取る」《特別グラビア》
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/03/28 17:03
3月に高校を卒業したスターダムの「ピンクデビル」吏南。とがった18歳は「10代のうちに赤いベルトを取る」と豪語する
4月27日に横浜アリーナで行われる中野と上谷の「敗者引退マッチ」についても聞いてみた。
「引退は、どっちにもしてほしくないです。退団マッチ(3月3日)の後楽園見て、衝撃はありました。あそこまでできるのがすごいな。そう思ってしまう自分が悔しいのも事実。全部をかけて戦える相手がいるのがすごい。私も全てをかけてでも倒したいと思える相手を見つけたい」
卒業式の日も「せかせかしながら後楽園に…」
吏南は3月3日の高校の卒業式で、「起立!」と声を出す役割を担った。
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「代表が一人一人、担任の先生に、今までありがとうございました、って言ったんです。恥ずかしい。泣いてないですよ。式が終わってみんな写真撮ったりしていましたけど、私はせかせかしながら後楽園に向かいました。プロレスラーだしな、仕方がないよな、って(笑)。感傷に浸る時間もないまま、後楽園ホールで試合。2月から自由登校で暇になっちゃって。前は平日学校、土日試合なので休みは月一回もないくらい。でも、それが普通だったから時間があると考え過ぎちゃうし、ヒマ過ぎてウツになっちゃいそう。趣味を見つけたい。体操教室に通いたいなって。体柔らかくしたいんです。なんかやんないと自分がダメになっちゃいそうだから」
高校時代はどんな生徒だったのだろうか。
「小さい時から大人の世界で揉まれてきたので、会話が合わないこともありました。昼休みにご飯誘われても、『ごめん、プロレス見てるわ』みたいな(笑)。ふだんは仲いいですし、クラスじゃムードメーカーだったので。家で遊んだりはしてました。でも進路はバラバラだから、この先はあんまり会えないだろうな。みんなは土日が休み、私は土日が試合ですから。会えても春休みとか夏休みくらいかなあ。でも、なかなか会えませんよね」
地元の栃木を離れて、吏南は一人暮らしを始めるという。
「ずっと憧れてました。引っ越しまでまだ時間あるのにずっと物件探して。猫がいるんで離れづらいですけどね」
嫌いな食べ物が多いのは以前に聞いていたが、何か変化はあったのだろうか。
「エリンギ食べられるようになりました。お好み焼きに行ったときに、桃に『食べる?』って言われて醤油かけてもらって。こんなおいしかったんだ。食感が苦手だったんですが、いけました!」

