誰も知らない森保一BACK NUMBER
「今、その話は必要か?」森保一監督が明かす、日本代表選手を叱った日…“じつは怖い上司”説、本人に聞く「厳しく指摘するのは年2、3回」
text by

木崎伸也Shinya Kizaki
photograph byKeiji Ishikawa
posted2025/03/26 11:38

NumberWebのインタビューに応じた森保一監督(56歳)
はたから見たら怒られたということになるのかもしれませんが、僕は『怒る』と『指摘』は少し違うと思うんですよ。怒るというのは、伝える側のストレスをぶつけてしまう部分がある。一方、指摘はその人の成長のために良し悪しを伝える。今西さんはまさに後者でした。
感情を出さないと伝わらないこともありますが、監督として自分のストレスをぶつけることがないように気をつけています」
早朝に見送ることもあれば、厳しく指摘することもある。森保監督にとってはそれらすべてが「成功してほしい」というエールなのだ。
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「人を育てようと思ったら、優しさと厳しさは絶対的に必要だと思います」
一般的に「いい人」とされるのは、優しくて好感度の高い人物だろう。だが、森保哲学における真の「いい人」とは、優しさだけでなく、厳しさと怖さも併せ持つ人物である。
