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「オオタニが投げるか? ないね。ありがとう」“47億円の監督”ロバーツ、「勝つ、楽しむが大事」テオやフリーマンも…なぜドジャースは超一流か
posted2025/03/15 17:01

スプリングトレーニング中の(左から)フリーマン、テオスカー・ヘルナンデス、ロバーツ監督。ドジャースの頼もしい仲間が日本人トリオとともに戦う
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzuki
“不屈のMVP”フリーマン
<名言1>
夢見たようなシナリオだよ。
(フレディ・フリーマン/Number臨時増刊号 2024年11月14日発売)
◇解説◇
歴史的開幕戦に向けて、熱が上がってきている。今永昇太と鈴木誠也擁するカブスと、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希擁するドジャースが巨人、阪神とのプレシーズンマッチを経て、18、19日に対戦する。
前季の世界一軍団が東京で開幕戦を迎えるのは、08年のレッドソックス以来2度目となるだけに、特にドジャースへの注目度は非常に高い。そんなワールドシリーズ制覇に大きく貢献したヒーローといえば、フリーマンだろう。
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美しいインコース打ちと広角に打ち分けるバッティングセンスはフリーマン最大の持ち味。メジャー現役最多の2267安打、キャリア8度の打率3割オーバー(通算打率もちょうど.300)、14年連続2ケタ本塁打をマークするなど稀代のバットマンとして活躍しているが、昨季は度重なるケガ、そして愛息の病気による離脱と悲劇が付きまとった。
それでもヤンキースとのワールドシリーズでは第1戦の劇的な逆転サヨナラ満塁ホームランを放ったのを皮切りに、第4戦まで4試合連続ホームラン(ブレーブス時代を含めて6試合連続はMLB記録)の離れ業を演じた。ワールドチャンピオンとMVPトロフィーが手に渡ったのは“不屈の精神”を体現した男へのご褒美だった。
冒頭の言葉は、史上初のエンディングでヒーローとなったワールドシリーズ第1戦直後、フリーマンが口にしたもの。夢のようなシナリオを2025年もドジャースは描けるのか。
「勝つ、楽しむ」陽気なテオスカーの信念
<名言2>
勝つこと、楽しむことが、僕にとっては野球をやる上で最も大事な2つだからね。
(テオスカー・ヘルナンデス/NumberWeb 2024年6月25日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/862024
◇解説◇
大谷、ムーキー・ベッツ、フリーマンのMVPトリオはドジャース打線の大看板だ。そんな3人の後ろの4番を任されるのは重圧になってもおかしくないところだが……昨年、その役割を完璧にこなしたのが「テオ」ことテオスカー・ヘルナンデスである。