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「オオタニが投げるか? ないね。ありがとう」“47億円の監督”ロバーツ、「勝つ、楽しむが大事」テオやフリーマンも…なぜドジャースは超一流か
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNanae Suzuki
posted2025/03/15 17:01

スプリングトレーニング中の(左から)フリーマン、テオスカー・ヘルナンデス、ロバーツ監督。ドジャースの頼もしい仲間が日本人トリオとともに戦う
昨季は自己最多となる33本塁打やホームランダービー優勝だけでなく、大事な場面で勝利を手繰り寄せるクラッチヒットを連発。昨シーズン終了後にはドジャースとの単年契約が切れて、レッドソックスなど他球団への移籍の噂も取りざたされたが、最終的には3年6600万ドル(約98億円)でドジャース残留が決まった。
「僕は野球をやるために生まれてきたのかな」
こうも語ったことがあるテオは、アストロズ、ブルージェイズ、マリナーズを経てたどり着いた名門球団になくてはならない32歳となった。大谷らのホームラン後にヒマワリの種を投げる祝福の儀式を定着させるなど、陽気なドミニカンの仕事ぶりからは「楽しみながら勝つ」という哲学がにじみ出ている。
“47億円の監督”ロバーツ
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<名言3>
翔平は驚くほどオープンな男だ。
(デーブ・ロバーツ/Number1111号 2024年12月26日発売)
◇解説◇
きらびやかなスターがベンチに居並ぶドジャース。彼らを束ねるロバーツ監督も日本人にとってお馴染みの存在だが――昨年の世界一を受けて、球団は3月11日に2029年までの4年総額3240万ドル(約47億6000万円)、年俸にすると10億円超で契約を延長した。
ロバーツ監督は2016年、ドジャースの監督に就任以降、2023年まで7度の地区優勝を果たした。一方でワールドシリーズ制覇は60試合の短縮シーズンだった2020年のみで、ポストシーズンでは敗退続き。その結果に厳しい目が向けられ、“退任説”もささやかれた昨季だったが――ケガ人続出の先発投手陣の中で、プレーボールからリリーフ陣をつぎ込む「ブルペンデー」を駆使。必死のやりくりで栄光を手繰り寄せた
「オオタニが投げる可能性…ないね。ありがとう」
そのベンチワークとともに注目を集めるのは、人に対してのアプローチだ。