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「今年、正捕手の座を獲るつもりで」大阪桐蔭“最後の日本一を知る男”2022年ドラ1捕手・DeNA松尾汐恩の決意 西谷浩一監督からは「頑張れよ、とだけ…」 

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沢井史

沢井史Fumi Sawai

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photograph by(L)Fumi Sawai、(R)Nanae Suzuki

posted2025/03/10 06:01

「今年、正捕手の座を獲るつもりで」大阪桐蔭“最後の日本一を知る男”2022年ドラ1捕手・DeNA松尾汐恩の決意 西谷浩一監督からは「頑張れよ、とだけ…」<Number Web> photograph by (L)Fumi Sawai、(R)Nanae Suzuki

大阪桐蔭高時代は春のセンバツで全国制覇…2022年のドラフト1位・横浜DeNAの松尾汐恩は3年目を迎えた今季、捲土重来を期している

大阪桐蔭の選手が「プロで伸び悩んでいる」?

 13年にドラフト1位でNPB入りした森友哉(オリックス)の大活躍を最後に、「近年、大阪桐蔭高校出身の選手がプロで伸び悩んでいるのでは?」という声をちらほら聞く。

 近年の大阪桐蔭で「黄金世代」とも呼ばれる18年の春夏連覇メンバーで、プロの世界での躍動を嘱望されてきた藤原恭大(ロッテ)や根尾昂(中日)、横川凱(巨人)らがなかなか期待ほどの活躍ができていない現状から、そういったネガティブな印象を抱く者が少なくないのかもしれない。

 当時のエースだった柿木蓮(元日ハム)は、昨年ついに戦力外通告を受け、現役引退も発表している。

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 ただ、そんな声があがるのは、近年の大阪桐蔭が甲子園ですさまじい活躍を見せてきたことの裏返しでもある。

 全国制覇こそ松尾が在籍した2022年春のセンバツまで遡るものの、その後も堅実に上位には顔を出し続けている。

 高校生である以上、3年で選手が入れ替わることや、飛ばないバットの導入といった環境面の変化があるなかで、これだけ安定して結果を残し、プロ選手を輩出できるのも西谷浩一監督の手腕の賜物ではあるのだろう。

 昨年末、松尾は母校のグラウンドへ足を運んだ。

【次ページ】 「今年、正捕手の座を獲るつもりで」

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