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「(河村勇輝の活躍は)全部見ています」田臥勇太が語る河村勇輝の“好きなところ”「まず彼のパスの速さが好きで…全然違和感がない」 

text by

大西玲央

大西玲央Reo Onishi

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photograph byKiichi Matsumoto

posted2025/03/13 17:04

「(河村勇輝の活躍は)全部見ています」田臥勇太が語る河村勇輝の“好きなところ”「まず彼のパスの速さが好きで…全然違和感がない」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

'04年にサンズで日本人初のNBA選手となった田臥

「すごく考えながらやっていました。自分の持ち味というかやっぱり好きな部分はパスなんで。まずパス優先のガードなので、ゲームメイクという面は他の選手よりもアピールしないといけない部分でした。それを分かってくれているコーチだと使ってくれるので発揮しやすい部分はありました。セットオフェンス重視のコーチだとすごく苦労した面もありました」

 

「僕が彼の好きなところは…」

――河村選手が最初に全米で注目されたのもやはりパスでした。

「僕が彼の好きなところは独特な空気感とリズム感なんです。まず彼のパスの速さが好きで。パスを展開するときに弱いと全体が重くなったり、流れが一定になってしまうことがあると思うんですよ。でも、彼のパスの出し方は、特にアメリカに行ってから利き手とは逆の左手で処理することが増えている感じがします。もらってから右手にだと移動させる分、出すのが遅くなるんです。もらった流れでそのまま出せるっていうのはものすごく大きな違いがあるんです。そういう処理の仕方が、向こうに行ってよりスピードが増している。やっぱりそうやらないと出せない。それをやっている時の彼の身体の動きとか、全体のバランスとかが、とても上手く動かしてるなと思います。だからプレーしていても全然違和感がないんですよね。

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 そして今の時代のバスケはスペースがあるからドライブができる。すると周りが合わせてくれる。周りの合わせようとする意識もやればやるほど変わってきているなと見ていて思います。そうすると彼のパスのバリエーションも増えてくるし、シュートも狙えるようになる。そういう全ての空気感が、見ている人たちも『今度は何をやるんだ』という風に感じているんじゃないかなと思います」

――そうやってちょっとずつ詰めていってるんですね。

「それを無意識でできているのか、意識しているのかは僕も逆に聞いてみたい部分ですね。僕も経験してきましたが、あれだけ周りが大きいと出すのは大変なんですけど、味方の的も同じく大きいので出しやすい部分もあるんです。その辺りは国際大会であれだけたくさんやってきたので、免疫が付いていたんだろうなと感じています」

【続きを読む】サブスク「NumberPREMIER」内の《インタビュー》「彼のパスの速さが好きなんです」田臥勇太が語るPG河村勇輝の“リズム感”と自分との違い「僕はやっぱりシャイなので…」【宇都宮ブレックスの先駆者】で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。

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