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松田凜日「父譲りのラグビーセンス。日本一の大器がW杯に挑む」
posted2025/02/25 09:00

text by

大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph by
Nobuhiko Otomo
2月2日。秩父宮ラグビー場は、いつもとはちょっと違う空気に包まれていた。
行われていたのは「第11回全国女子ラグビー選手権決勝」。8月にW杯イングランド大会の開幕を控える女子15人制ラグビーの国内王者を決める一戦だった。
「トライを取り切れたことが、勝利という結果に繋がって良かったです」
声を弾ませたのは、東京山九フェニックスのFB松田凜日だ。
5-0とリードした前半17分、味方SO西亜利沙のカウンターアタックに素早く反応。サポートに走り込んでパスを受けると、2人のタックルを振り払ってゴールポスト真下にトライ。後半は風下に回ったが、逆風を突くロングキックで陣地を前に進め、フェニックスを13-5の勝利、そして大会初の3連覇に導いた。
