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バスケットボールPRESSBACK NUMBER
「中学生の頃からアメリカに行きたくて…」バスケ名門校を中退した逸材、身長が210cmに伸びたビッグマン…NBA入りを目指す新星たちの“シビア”な現在地
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byAFLO SPORT
posted2025/01/08 11:01
NCAAディビジョン1に所属するチームでプレーする川島悠翔(19歳)と山ノ内勇登ウィリアムズ(21歳)
日本代表の重鎮からも才能を認められた山ノ内が今、ネバダ大で目指しているのはディフェンスの向上とフィジカルの強化だ。チーム練習のあと、育成コーチと一緒に30〜45分くらいの個人トレーニングも付け加えられての英才教育。自由時間にはビデオゲームで遊ぶのが気分転換だが、「毎日、バスケをやっているからオフのときはバスケのゲームはやりたくない」と笑うほどのバスケ漬けの日々を送っている。
日本のビッグマンとしては屈指のタレントを持つ21歳。強豪校で揉まれ、これほどハードなトレーニングを継続すれば将来は明るい。どちらかといえばおとなしく、口数は多くない山ノ内だが、20歳のテーブス、19歳の川島といった同世代の選手たちと同じく、近未来の目標は明確だった。
「2028年、ロサンゼルス五輪に臨む日本代表チームに入りたいですね。目標はまずチームに入ること。そこからメインのローテーションの選手になりたいです」
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本人の見通しは謙虚でも、ロス五輪までに大きな成長が見込まれる。いずれ山ノ内が日本のインサイドを支える大きな1本の柱になったとしても、ホーバス、渡邊、富樫、馬場といったアカツキ・ジャパンの先輩たちは驚きはしないはずである。
〈前回からつづく→第1回:テーブス流河編へ〉