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バスケットボールPRESSBACK NUMBER
「中学生の頃からアメリカに行きたくて…」バスケ名門校を中退した逸材、身長が210cmに伸びたビッグマン…NBA入りを目指す新星たちの“シビア”な現在地
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byAFLO SPORT
posted2025/01/08 11:01
NCAAディビジョン1に所属するチームでプレーする川島悠翔(19歳)と山ノ内勇登ウィリアムズ(21歳)
テーブス流河が日本の未来を担う司令塔、川島悠翔がスコアラー候補ならば、ネバダ大の山ノ内勇登ウィリアムズにはインサイドの要へとの期待がかかる。
福島県出身で現在21歳の山ノ内は、210cm、109kgのビッグマン(JBAの発表では207cm、104kgだが、約1カ月前の測定では身体がさらに大きくなっていたという)。中学、高校とアメリカで過ごし、2021-22シーズンには特別指定選手としてアースフレンズ東京Zでプレーした実績もある。
大学1年目はラマー大学、2年目の昨シーズンはポートランド大学に所属すると、昨季は3P成功率35.6%(1年目は同16.7%)とロングジャンパーが大きく向上。その後の夏、ネバダ大への編入を決めた背景には、より厳しい環境で揉まれてもっとスキルアップしたいという強い意志があったからだ。
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「ネバダ大のスティーブ・アルフォードHCはロンゾ・ボール、ザック・ラビーンといった多くのNBA選手を育てたコーチ。チームもとてもレベルが高く、全米ランキングでトップ40に入るくらいの強豪校です。NCAAトーナメントにもいきたいから、この学校を選びました」
ニック・ファジーカスの母校でもあるネバダ大での1年目はレッドシャツであり、まずは新しい環境に慣れるのが目標。しばらくは我慢の時間になるが、2025~26シーズンは「ローテーション入り」と「少なくとも25分のプレータイム」がアルフォードHCから確約されているという。サイズ、得点力、リバウンドを備え、常にダブルダブルが狙えるコンボフォワードが強豪大にどんなアクセントを添えるかが楽しみだ。
「日本代表キャンプは大きな自信になった」
この山ノ内もテーブスと同じく、昨年5月には日本代表のディベロップメントキャンプに参加している。パリ五輪の候補メンバーにも名を連ね、ホーバスHCからも指導を受けた。「晶、流河、悠翔、(河村)勇輝、トロイ・マーフィー・ジュニアとか若い選手たちと仲良くなれました」と目を輝かせたが、それと同時に母国が誇るベテランたちと一緒に過ごした時間が貴重なものであったことは間違いない。
「日本代表キャンプは大きな自信になりました。最終的にカットされたときも、渡邊雄太さん、富樫勇樹さん、馬場雄大さんが僕のところに来て、『すごいポテンシャルがあるから、カットされたことは心配するな』と言ってくれたんです。ホーバス監督も『将来的には絶対に日本代表に入れるからKeep working hard』って。毎日、トレーニングして、もっとよくなったところが見せたいですね」