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ボクシングPRESSBACK NUMBER
「ハワイで水着になりたくて…」体重90キロ看護師がダイエット目的で始めたボクシングで人生激変…アマ日本代表→30歳でプロボクサー転身
text by
杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph byWataru Sato
posted2024/12/30 11:04
先日、女子スーパーライト級(63.5kg以下)でプロデビューを飾った津端ありさ(31歳)。ダイエット目的で始めたボクシングにのめり込んだ
どうしても、経験値が足りなかったのだ。中学校、高校、大学で徹底的に基礎を学び、実績を残してきた実力者とともに日本代表の強化合宿に参加していたが、津端だけは違った。
「私はまったくエリートではないんです。叩き上げタイプ。(東京五輪で金メダルを獲得した)入江聖奈さんらアマエリートの選手たちと一緒に練習していたので、よく同じように思われますが、全然違います」
「最大時は体重90kgくらいあったかも」
日本人の父とタヒチ人の母の間に生まれ、埼玉県狭山市で生まれ育った。小学校時代から熱を入れてきたのはバスケットボール。クラスで一番上背は高く、パワーも男子勝り。高い身体能力はゴール下で存分に生かしてきた。中学校、高校も体育館のコートを走り回り、看護学校に進んでからも格闘技とは無縁。初めてボクシンググローブをつけたのは、看護師で3年目を迎えた25歳のときだった。きっかけはダイエットである。友人たちと計画したハワイ旅行で、少しでもスマートな体型で水着を着たかったのだ。当時の姿を思い浮かべると、思わず苦笑を漏らす。
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「高校時代の体重は62kgだったのに86kgまで増えていたんです。そのあとは体重計で確認していませんが、最大時は90kgくらいあったかもしれません。3桁いく才能はあると思いますよ。あの頃は運動もしないで、食べすぎていましたね」
太りやすい体質ではあったが、ボクササイズの効果はてきめん。2カ月で6kgほどの減量に成功する。172cm、80kgとボリュームを少しダウンさせ、水着で太平洋のリゾートを満喫してきた。