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結婚は大谷翔平をどう変えたのか? 監督へのプレゼントも「実際は真美子だと思うよ(笑)」家族との時間が生んだ“ある変化”「1人でいるよりも…」 

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阿部太郎

阿部太郎Taro Abe

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posted2024/12/19 11:03

結婚は大谷翔平をどう変えたのか? 監督へのプレゼントも「実際は真美子だと思うよ(笑)」家族との時間が生んだ“ある変化”「1人でいるよりも…」<Number Web> photograph by Getty Images

12月8日、八村塁が所属するロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦する大谷翔平と真美子夫人

 1人の時は自然と野球に頭が向かう。不振に陥れば、なおさらドツボにハマるケースもある。大谷がこだわる「シンプルに考える」ことを遮られる。だが、今季はスランプを長引かせることはなかった。

 今夏、家で野球のことを考えるかと聞かれ、「もちろん、家で考えることもあるし、考えない方がいいなと思う時もある。それは場合による」と語った。考えない方がいいと思っても、考えてしまう負の連鎖が、今年はあまりなかったのだろう。

「基本的にはあまり球場にいないようにはしている。球場にいる時は集中して、トレーニングがある日、ない日を逆算してやることだけしっかりやりたい。なるべく無駄な時間は球場にいる時は省きたい。球場ではなるべくギュッとしたい」

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 球場で仕事に集中する。もちろん、家でバットを握る時もあるというが、真美子夫人との、家族との時間が、オンとオフのバランスをうまく調節したようだ。

「翔平と真美子からプレゼントがあったんだ」

 大切な家族が加わった大谷の変化はこんなところにも現れた。

 デーブ・ロバーツ監督が5月31日に52歳の誕生日を迎えた2日後だった。指揮官はメディアに自ら切り出し、嬉しそうに話した。

「翔平と真美子からプレゼントがあったんだ。赤いベルベット素材のキャップの日本のお酒。山本由伸の出身地のものだった。名前は忘れたんだけど。あとチョコレート。素敵な箱に入ったもので、12個ぐらい入っていて、薄い感じのチョコだったね」

 監督は、自身のワイナリーを所有するほどのワインの愛好家だ。その嗜好を頭に入れ、添え物にチョコレートのチョイス。米記者から誰が選んだと思うかと聞かれると、監督はニヤリと笑った。

「実際は真美子だと思うよ。翔平は自分が選んだように見せかけていたけど(笑)」

 こういった記念日への敏感な反応も、独身の頃ではなかったかもしれない。

【次ページ】 「本当に感謝しかない」真美子夫人への思い

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