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「おまえらに退職金渡しておくわ」ライオネス飛鳥が受け取った“700万円”…年間300試合と芸能活動を行ったクラッシュ・ギャルズの“ギャラ事情”
posted2024/12/16 11:04
年間300試合に加え、歌手活動やドラマ出演など多忙を極めたクラッシュ・ギャルズ
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph by
AFLO
Netflixのドラマ『極悪女王』のヒットによって、今ふたたび、ダンプ松本やクラッシュ・ギャルズが活躍した80年代の女子プロレスが注目を集めている。芸人・玉袋筋太郎、構成作家の椎名基樹、プロレス格闘技ライターの堀江ガンツの3人が、当時の女子プロレスラーや関係者にインタビューした『玉袋筋太郎の全女極悪列伝』（白夜書房）より、2023年に収録したライオネス飛鳥のインタビューを抜粋して紹介する。飛鳥の証言で振り返る、クラッシュ・ギャルズの舞台ウラ。《全3回の最終回》
◆◆◆
ガンツ クラッシュ・ギャルズの登場は、本当に革命だったなって思いますよ。
飛鳥 これまでの女子プロレスにないものを導入していくアイデアは、ほぼほぼ千種だったんですよ。千種は自分と違って、新人時代から男子プロレスをよく見ていたので。
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ガンツ それまでの女子プロレスって伝統芸能的側面があるというか。技も先輩から譲り受けるもので、女子プロレスの様式を守るのが当たり前でしたよね。
飛鳥 そうですね。新人は技を引退した先輩からいただくんですけど、クラッシュはいきなり誰もやってないサソリ固めとかやってましたから。
ガンツ 芸を譲り受けないでやるっていう。
飛鳥 千種は本当にプロレスが好きだったから、いろんなスープレックスや蹴り技を取り入れたりして。
プロレス界の若きスターカップルというのも新しかった
椎名 UWFを取り入れてたんですよね。
飛鳥 UWFです。クラッシュが人気絶頂の時も前田（日明）さんや高田（延彦）さんと一緒に練習したり。
椎名 UWFというプロレス界の新しいムーブメントを、女子が真っ先に取り入れたのがハマってましたよね。長与千種のハーフハッチとか。前田日明しか使わない技を、もう女子が使ってるっていう。
飛鳥 そうなんですよ。ちゃんと前田さんの了解は得ていて。
玉袋 そりゃそうだよ。“そういう関係”があったんだから。
ガンツ そういう関係（笑）。
飛鳥 有名なんだ（笑）。
椎名 UWFのファン感謝祭でのファンからの質問コーナーでも「長与さんとの仲はどうですか？」って聞かれてましたから（笑）。
ガンツ プロレス界の若きスターカップルというのも新しかったですよね。
玉袋 芸能界のマッチと明菜みたいなね。
椎名 例えが悪い！（笑）。
