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[プロフェッショナル解説]第4戦 ソフトバンク 0-5 DeNA「前夜の“余韻”でケイの直球に押し込まれた鷹」~権藤博の“Kill or be Killed”~
posted2024/11/10 09:02
text by
酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph by
Nanae Suzuki
DeNAが連勝で星を五分に戻した。4回にオースティンのソロで均衡を破り、7回に宮崎のソロ、桑原の2点適時二塁打などで加点した。先発ケイは7回無失点。ソフトバンクは先発・石川の後を受けた尾形、岩井が踏ん張れず、4番・山川も無安打に封じられた。
日本一に向けて順調に歩を進めていたソフトバンクの勢いが完全に止まった。第1、2戦は投打の歯車が噛み合って連勝した。だが、この日はDeNAの先発ケイを打ち崩せず、完封負けで連敗。3回まで三者凡退が続き、アウト9個のうち、6つを空振り三振で奪われた。
持ち前の攻撃力がここにきて影をひそめたのはなぜか。これは前夜、先発で好投を許した東の「余韻」が残っていたのだ。ソフトバンク打線は第1戦から積極的に振ってきたが、東の速球勝負に裏をかかれて対応できなかった。バッターは振れなくなると、「何とか当てないといけない」と思い始めるものだ。ヒットは出ても点が入らない悪循環。当てにいくバッターは怖くない。