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「申し訳ないが、誰も取材に出てこないと思う」ミス、ミス、ミス…4失点完敗の低調ブライトン。その45分後、それでも三笘薫が番記者に語った言葉
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2024/10/04 17:44
ブライトン三笘薫27歳。ケガから復帰した今季、リーグ戦ではここまで全6試合で先発出場している
「なんか浮き足立ったところはあると思いますけど、ミスをしてもチームとして切り替えてやっていかないといけないです。立て続けにミスしたのは、自分たちで(流れを)取り戻せなかった証拠。 1人のミスではなくて、チーム全体のミスですね」
(記者:敗因は?)
「守備のところですね。まずは前と後ろがバラバラになったところと、スピードある選手に対して、自分たちはコンパクトに守備ができなかった。DFラインのところや、オフサイドを仕掛けようとしたところもそうでしたが、ラインが1個高すぎたのもあるかもしれない。最終ライン前のプレスについても、もう1個迫力がないと。あれだけ自由に相手にやらせてしまうと(パスを簡単に)通される。全体のミスですね」
もちろん、自身への反省の言葉も忘れなかった。フランス代表DFマロ・ギュストとのマッチアップについて質問が出ると、「良い選手でした。1対1に自信があると感じました」と返した。そして、こう言葉を続ける。
「自分としては、やりきれなかった(=突破しきれなかった)シーンが多かった。左サイドで起点になれなかったですね、はい」
元アイルランドGKが絶賛「お気に入りだ」
三笘の自己評価はいつもと同じように厳しかったが、三笘個人の出来は悪くなかった。この日のブライトンは攻守がバラバラで、チームとして機能していたとは言い難い。むしろ三笘は孤軍奮闘のプレーをしていたように思う。あのチーム状況で、ゴールやアシストの結果を残していたら驚きである。
思えば、三笘は前節のノッティンガム・フォレスト戦でも好プレーを見せた(2-2で引き分け)。実際、英BBC放送のサッカーハイライト番組「マッチ・オブ・ザ・デイ」でも、その試合の注目ポイントとして三笘のプレーにスポットライトが当たった。
解説を務めた元アイルランド代表GKのシェイ・ギブン氏は「この試合のスター選手はミトマ。最高に素晴らしかった」と絶賛。三笘のプレー映像をバックに、攻守に奮闘する三笘を褒めた。