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「久保建英と浅野拓磨が笑顔で握手」4年ぶり日本人対決で敗戦にイラ立っても久保がスペイン語で語った「荷車を引くんだ」…カメラマンが見た事実
posted2024/09/25 17:02
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
RCDマジョルカに所属する浅野拓磨、そしてレアル・ソシエダに所属する久保建英、日本代表では共闘する両選手が、ラ・リーガでは4シーズンぶりとなる日本人ダービーを闘った。
9月17日、地中海に浮かぶマジョルカ島の街、パルマ・デ・マジョルカへ向かった。
バルセロナからのフライト時間は1時間にも満たず、温暖な地中海性気候と美しいビーチのある島へ到着する。
浅野は今夏、歴代4人目の日本人選手としてこの島のチームに加入した。過去には、大久保嘉人、家長昭博、また久保も2度マジョルカでプレーしている。
ただ先発イレブンが発表されると、2人の日本人は共にベンチスタートとなった。週2試合をこなす過酷な日程の中で、両チームのメンバー構成はローテーションの影響を感じさせた。
その分、キックオフ前のピッチ上では、リラックスした様子で笑みを浮かべながら、言葉と握手を交わす2人の姿が撮影できたが……。
低調なチームの中、久保は早々に指揮官から…
この時点で5節を戦い、それぞれ1勝ずつしかあげられていない低調なチーム状況のなか、さらに先発クラスを欠いた試合は、間延びした見どころのないものとなってしまった。両チーム共にコンビネーションの欠如から、攻撃を構築できず、またミスも散見された。
それでも前半36分、マジョルカはホームの利でスタジアムを赤く染めるサポーターに後押しを活かした。ボックス内からのシュートが相手ハンドを誘い、PKを獲得する。この日、先発出場となったFWアブドン・プラッツがしっかりとPKを成功させ、喜びを爆発させた。
このPKと前後するように、すでにソシエダベンチからは久保を含めた数名にアップの声がかかっており、指揮官イマノル・アルグアシルが、状況が芳しくないと感じていたことが窺えた。
途中出場で打開も、苛立ちを見せるシーンが
ハーフタイムには、他メンバーがアップを続ける中、途中で切り上げた久保がベンチに置かれたユニホームを掴み、ロッカーへ急いだ。