・長野県立須坂高・丸山雄三監督

「初めてなので、どうなるか全く予想がつかなかったんですけど、選手の技術が向上したり、いいプレーをする選手が多くなるなど、非常にいい取り組みだなと思います。夏の甲子園の地方大会が終われば、3年生は一区切りなんだけど、本当はまだまだ可能性があるんだよ、ということを分かってほしいですね」

・福島成蹊高・鈴木翔馬部長

「うちの学校からはは6人参加しています。一番実感したのは3年生っていうのは最後の最後に伸びていくんだな、ということですね。8月になって伸びているのは、見ていてうれしいですね。このキャンプでは新しいチームメイトと試合をしますが、誰と組んでも好プレーができるっていうのは、やっぱり3年間一生懸命練習してきたからこそだと思います」

・大阪府立門真なみはや高・藤本祐貴監督

「プロを目指す選手から、強豪校で出場機会に恵まれなかった選手もいたのですが、試合に出ていなかった選手が一気にプレーが良くなって、意外な活躍をしたりします。この先に繋がる取り組みができてるなという実感がすごくありました」

・大引啓次氏

「この取り組みは、野球界に大きなインパクトを与えるんじゃないでしょうか。サマーキャンプというアイディアは思いついても、実行に移すのは中々大変だったと思うんです。選手を見ても本当に個性的で、よくこんな選手が全国から集まってくれたと思います。彼らには本当に感謝したいですね。

　私も試合中にアドバイスをしたり、励ましたりしましたが、選手には参加したからには、野球をして楽しかっただけじゃなくて、LIGAの取り組みをちゃんと理解したうえで、野球という競技をリスペクトする気持ちを持ってほしいと思いますね」

大引氏　©Kou Hiroo

参加費約27万円は“誰もが参加できるわけではない”が

　プロアマ規定があるので、選手に接触はできないものの、NPBやMLBのスカウトも顔を見せた。甲子園から北海道に回ってきたスカウトもいて、スピードガンで計測するなど熱心に選手を見つめていた。

　このイベントを企画した一般社団法人Japan Baseball Innovation代表理事の阪長友仁氏については当コラムでも紹介しているが、高校野球のリーグ戦であるLiga Agresivaの主催者だ。

イベントを主催した阪長氏　©Kou Hiroo

「ベンチ入りの全員が出場」「球数制限」「スポーツマンシップ」などを特色としたこのリーグ戦は、8年前に始まったが、今では34都道府県184校にまで広がっている。

　LIGAサマーキャンプ2024in北海道は、このリーグ戦の延長線上に企画されたものだ。

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