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濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「何しろ若いんで(笑)」平均年齢は“22歳+α”、リーダー不在…スターライト・キッド“型破りな新ユニット”の夢《特別グラビアインタビュー》
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byTadashi Hosoda
posted2024/08/30 11:04
新ユニット『NEO GENESIS』でスターライト・キッドが目指すものとは?
この5人なら、スターダムのすべてのベルトが狙えるとキッド。“赤いベルト”ワールド・オブ・スターダムに“白いベルト”ワンダー・オブ・スターダム。IWGP女子にタッグ、6人タッグ。キッドの最大の目標は白いベルトだ。すずはアイスリボンとWAVEで最高峰のシングル王座を獲得した経験もある。
「だからみんな力があって、でもまだ赤と白のベルトは巻いたことがない。そんな私たちがスターダムの風景をガラッと変えていくのを見ていてほしい」
ちなみにキッド、AZM、星来はハイスピード王座の戴冠歴がある。同世代というだけでなく、選手としての傾向も似ていると言っていい。これまではベテランから新人、パワーファイターにテクニシャンと幅広いメンバーを揃えるのがユニットの定石だったが、NEO GENESISはそうではない。
スターライト・キッドの「イズム」
天咲(162cm)以外の4人は身長150cm台前半。軽量、小兵の集団ということになる。実はそこにもキッドの“イズム”がある。
「小さいから弱いってわけじゃないし、軽いから技が効かないわけでもない。もともと女子プロレスは無差別級で、その中でどうやって勝つかを考えて力を磨いてきたのが私でありこのメンバーなんですよ」
今年のリーグ戦では、大きな相手の動きを止めるキッドの脚攻めが光っていた。スピード、テクニック、飛び技以外の武器もあるからこそ、どんなベルトも狙える自信がある。
「体格差があっても不利じゃない。NEO GENESISはそれを証明していくユニットでもあると思います。そういう意味でも夢しかないなって」
誘われるのでもなく、強制移籍でもなく、自分で選んだ理想のメンバーによるユニット。そこにはスターライト・キッドというプロレスラーのキャリアからくる思想が込められているのだ。
《インタビュー第1回も公開中です》
(撮影=細田忠)