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五十嵐亮太が直撃! MLB日本初公認のツアーで、JTBが考える新しいスポーツ観戦スタイルとは?
text by
五十嵐亮太Ryota Igarashi
photograph byTakuya Sugiyama
posted2024/09/11 15:00
一度は味わって欲しい“恐ろしい名物”
JTB五十嵐 その通りです。公式のロゴを使えるということは、MLBとパートナーシップで手を携えて一緒に野球を盛り上げていこうということですから。観戦ツアーと言えば単純にチケットとホテルと現地での移動手段がセットになって、ということを昔からやっていましたが、このツアーに関しては特にホスピタリティという点にこだわっています。他では味わうことができない特別な体験をしていただく。そういうことも盛り込める契約をMLBとしているということです。
――ホスピタリティ・パッケージというのは、非日常を味わうということなんですね。
JTB五十嵐 そうです。それともう一点、今回の契約はアジアにおけるトラベル&ホスピタリティ事業のオフィシャルパートナーということなので、日本だけではなく、台湾や韓国などアジア地域の方々も現地にお連れできるというのも大きなポイントになっています。
――パドレスに韓国人のキム・ハソン選手がいたり、アジアの選手たちもメジャーリーグで活躍できる素地が整ってきましたからね。
JTB五十嵐 私どもの一番の願いは、より多くの方にボールパークに行っていただきたいということですから。
――球場に行くまでの雰囲気とか、空の広さや空気、ワクワク感は全然違いますよね。球場のホットドッグとかも味わってほしいな。
JTB五十嵐 私は大学時代をフィラデルフィアで過ごしたので、フィリーズのシチズンズ・バンク・パークの名物と言えば……。
――フィリーチーズステーキ!!
JTB五十嵐 チーズをどっぷりのっけた!
――うわぁ懐かしいな。選手のクラブハウスにも用意されていて、何個食べてもいいんですよ。僕も球場に行くたびに2個くらい食べてました。カロリーを考えると恐ろしいですけどね。
JTB五十嵐 あれは恐ろしい(笑)。でも一度は味わって欲しいです。
――今はメジャーリーグ中継を見ているファンも多いですが、やっぱり実際に行ってみるとどこの球場もそれぞれ味わいがあるんです。僕がいたチームで言えばアーロン・ジャッジ選手の本拠地ヤンキースタジアムやメッツ本拠地のシティーフィールドなんかは本当に華やかです。ただ、初めて行く街や球場だと何かと心配なので、ツアーでサポートしてくれるというのは安心ですよね。
JTB五十嵐 家族や大切な人を一緒に連れて行くとなると、ストレスなく行きたいですよね。メジャーのスタジアムって、熱狂的なファンのみならず、家族や仲間内で本当に自由に楽しめる空間なんです。その輪の中で気兼ねなく楽しんでいただきたい。
――シカゴ・カブスのリグレー・フィールドなんか、周りにビルがあってその屋上から観戦している人もいる。面白いですよ。伝統的な球団だからファンの雰囲気も独特で温かいんですよ。メジャーならではの雰囲気を味わって欲しいなあ。イニング間に色々なイベントもありますしね。
JTB五十嵐 野球好きな方はやはり、ボールやバットの生の音なんかもね。ああいうのは日本のプロ野球ではなかなか味わえませんし、ちょっと鳥肌が立ちますよ。