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「練習中もしゃべってばかり」母・美香子さんが明かす柔道・ウルフアロンの原点「家族の中でアロンだけが英語をしゃべれないので(笑)」
posted2024/08/01 17:00
text by
折山淑美Toshimi Oriyama
photograph by
AFLO
東京五輪の優勝は、これまでの優勝とは違う味わったことがない独特な気持ちで……。ただ嬉しいというだけではなく、「よく頑張ったな」など、いろいろな気持ちが込みあげてきました。コロナ禍でどういう練習をしていたのかは全く見えていなかったので、主人と一緒に心配でドキドキして。五輪前は緊張してアロンの試合日まで、テレビは報道番組を含めて一切見てませんでした。大会後に本人にそう話すと、「俺なんか2カ月間寝られなかった」と言っていたんです(笑)。
柔道を始めたのは6歳
うちは男ばかりの三兄弟ですが、主人は学生時代にアメフトを、私はバスケットボールをやっていたので、子供たちにはスポーツをやってもらいたいとは思っていました。最初は体力をつけるために水泳をやらせてました。柔道を始めたのは6歳の時に講道館の春日クラブに行き、練習後にコーチから「面白かったか」と聞かれ、その場の雰囲気で「面白かった」と答えてしまったのがきっかけ。