エンジ色と水色の配色もかっこいい。人気マスコット“フィリー・ファナティック”のグッズや、チームの顔である主砲ブライス・ハーパー選手らのグッズが充実。

　さらに大谷がエンゼルス時代に同僚で、仲睦まじい姿を何度も見せた外野手ブランドン・マーシュのグッズも多数そろっていた（なお大谷とマーシュは今回の対戦で旧交を温めていた）。あのままエンゼルスに残っても活躍した可能性があるが、トレードで環境が変わったことによって覚醒した面も大いにあるだろう。

旧交を温めるマーシュと大谷　©Getty Images

　また、今年も大谷とハーパーのコラボレーショングッズが登場した。ペナント（14.99ドル）、マグネット（9.99ドル）などが陳列され、多くのファンが手に取っていた。

　なお「プレーオフ前哨戦」と注目された試合は、ドジャースの大敗スタートとなった。

　先発ボビー・ミラーが4回9失点と炎上。大谷は3回に左前打し、今季21個目の盗塁となる二盗に成功。初の3試合連続盗塁で存在感を示したが、1－9の7回無死一塁の打席で代打を送られ退いた。デーブ・ロバーツ監督は点差を考慮しての交代だとし「彼は大丈夫だ」と体調面に問題はないと強調した。

大谷がメジャー挑戦前に“行ってみたい”と話した場所へ

《7月10日　VSフィリーズ（シチズンズバンク・パーク）　●3－4》

　練習取材前の午前中にロッキー像、ロッキーステップ（フィラデルフィアは映画『ロッキー』の舞台）を観光し、名物のチーズステーキで有名な『Jim's Steaks』に向かった。メジャー挑戦前の17年アリゾナキャンプ。大谷は大リーグ公式サイトによる単独インタビューで、「どの都市に興味があるか？ 見たいものは？」という質問に「ロッキー像です。写真が欲しい」と答え、話題を呼んだことで私も一度は行ってみたかったからだ。

『Jim's Steaks』で食した一品。これぞボリューミー　©Naoyuki Yanagihara

実際に行ったロッキー像　©Naoyuki Yanagihara

　ロッキー像やロッキーステップの周辺は観光客でごった返していた。もちろん大谷の姿は見えなかったが、もし来たら大変な騷ぎになるだろう。正午を回ると気温は34度まで上昇。ひどく蒸し暑く、スマートフォンの天気のアプリを確認すると、日本では聞き慣れない「熱波警報」が出ていた。

　フィリーズとの2戦目。大谷は初回に今季22盗塁目となる二盗に成功した。2007年松井稼頭央（ロッキーズ）、2008年イチロー（マリナーズ＝2度）に並ぶ、日本選手最長の4試合連続盗塁の快挙だった。

試合中のインタビューは米でも物議を醸しているが

　さらに前日、大谷に本塁打競争出場を確認されていたテオスカー・ヘルナンデスは思わぬタイミングで本塁打競争出場を表明した。

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