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甲子園の風BACK NUMBER
170cmの小柄でも…甲子園で準優勝“大谷翔平超えの二刀流”だった光星学院・城間竜兵(29歳)の今「社会人野球ではもうベテランなんで」
posted2024/07/12 11:00
text by
沢井史Fumi Sawai
photograph by
Fumi Sawai
いまもドジャースで活躍を続ける大谷翔平。高校時代、花巻東高(岩手)で活躍した大谷の「東北のライバル」のひとりだったのが、光星学院高(青森)の投手だった城間竜兵さんだ。幾度も顔を合わせた高校時代の記憶、そして今年で30歳を迎える「大谷翔平世代」の“現在地”とは――。現在は社会人野球のパナソニックで活躍する城間さんに聞いた。《NumberWebインタビュー全2回の1回目/つづきを読む》
1994年生まれの、いわゆる”大谷翔平世代“は、今年で30歳を迎える。10月に誕生日を控えた城間竜兵は、今年で社会人野球8年目。名門・パナソニック野球部に根を下ろし、今ではチームカラーの青がすっかりなじんだ。
「プロ野球選手はそうでもないかもしれないですけれど、30歳手前は社会人野球ではベテラン扱いになるんです。下の選手がどんどん入ってきて、投手陣の中で僕は上から3番目になりました」
それでも城間からは、いい意味でベテラン感をあまり感じない。
「練習量は今も若い頃と同じくらいやっていて、自分、結構元気なんですよ。年齢を重ねるとどうしても技術が……といきがちなんですけれど、練習量が落ちてしまうとフィジカル面も弱ってしまうので、そこだけは意識しているんです。ウエイトトレーニングとランメニューは毎日欠かしていませんが、練習終わりはストレッチを続けることが日課なんです。若い頃よりやらないと、この先やって行けないというくらいの気持ちでやっています」
高校時代は中心選手として夏の甲子園で準優勝
光星学院(現・八戸学院光星)では田村龍弘(ロッテ)や北條史也(阪神→三菱重工West)らと共にチームの中心的存在だった。投手、二塁手の“二刀流”で3年春、夏の甲子園で準優勝に貢献した姿は、高校野球ファンにも鮮明に記憶されているはずだ。
「今となれば投手と二塁手の兼任って大変やなって思いますけれど、あの頃は大変だとは思わなかったです。ずっと試合に出たかったので、ピッチャーをしない時はセカンドで試合に出られる嬉しさの方が大きかったです。元気でしたよね(笑)」