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飯伏幸太「丸藤との凡戦の真実と、AEW移籍オカダへの思い」
posted2024/05/24 09:00
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph by
Essei Hara
「正直、自分としては消し去りたい。でも、試合は相手あってのもので消し去るのは相手に失礼にあたるので、しっかりと向き合おうと思いました」
飯伏幸太は年始の“あの試合”をこう振り返りはじめた。
プロレスリング・ノア1・2有明アリーナで実現したNOAHの象徴・丸藤正道と、現在アメリカのメジャー団体AEWに所属する飯伏幸太の初夢対決。飯伏と丸藤と言えば高い身体能力を駆使したアクロバチックな現代プロレスの先駆者同士。当然、好勝負が期待されたが、飯伏の動きは終始鈍く、最後は逆転勝ちしたものの盛り上がりのないまま終わり、晴れやかなスタートを切るはずの年始のビッグマッチはどんよりとした空気に包まれたまま終わってしまった。「もともと左足首を痛めていて、それを庇いながら闘っていたら、序盤の場外ムーンサルトで右足首の一番太い靭帯を断裂してしまった。頑張って30分以上闘ったんですけど、あれが精一杯でした」