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高校中退してメジャー挑戦…23歳の日本人が伊良部秀輝と対決“マック鈴木の伝説”「マイナーの用具係を経て…」伊良部が試合後に残した言葉
posted2024/05/25 11:02
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph by
Kazuaki Nishiyama
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互角の投げ合い…マックが悔やむ「ジーターへの1球」
1回表、まずマウンドに上がったのはヤンキース・伊良部秀輝だった。1番ブライアン・ハンターにいきなり中前打を打たれたが、後続2人を凡打に抑え、ハンターに盗塁を許した後に4番エドガー・マルチネスを見逃し三振に退け、上々の立ち上がりだった。
一方のマリナーズ・マック鈴木は1回裏、先頭打者を凡打させた後に2番デレク・ジーターに一、二塁間を抜く右前打を許し3番ポール・オニールには四球を与えたが後続のバーニー・ウィリアムズ、ティノ・マルティネスを連続空振り三振に切ってとり、こちらも負けていなかった。
2回は伊良部が3者凡退、マックは1安打を許したが残りを凡打に抑え危なげない投球。3回は伊良部が再び3者凡退で1回の2人目の打者から9者連続凡退の快投。マックも先頭に四球を与えるも後続を抑え、好投が続いた。4回は伊良部が4番マルティネスに今度は二塁打を許し暴投もあって2死三塁に陥ったが無失点に抑え、マックはこの試合で初めて3者凡退でイニングを終えた。
試合が動いたのは5回だった。伊良部はこの回も下位打線を3者凡退と簡単に抑えたが、マックは2死一、二塁でジーターに3ラン本塁打を被弾。「フォークが高めにいってしまった」と登板後にその1球を悔やんだ。
6回は伊良部が安打と内野のエラーによる無死一、二塁のピンチを無失点でしのいだが、マックはその裏、先頭から四球と二塁打で1点を追加され、1死二塁から2者連続四球と突然の乱調で満塁としたところで交代。継投した投手が打たれ、出した走者をすべてかえされた。