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なぜいま日本代表に長友佑都(37歳)が必要なのか?「アジアカップは臨機応変さに欠けた」森保一監督に招集を決断させた“これだけの理由”
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戸塚啓Kei Totsuka
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2024/03/16 17:00
![なぜいま日本代表に長友佑都(37歳)が必要なのか?「アジアカップは臨機応変さに欠けた」森保一監督に招集を決断させた“これだけの理由”<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/c/7/700/img_c79ccb610f6edcfd355ba024f06e5117415580.jpg)
カタールW杯では「ブラボー!」を合言葉にチームを鼓舞した長友佑都。37歳となった現在も「5回目のW杯」を本気で目指している
今回は中村敬斗、前田大然らが、左サイドの候補に上がってくる。南野拓実や相馬勇紀が起用される可能性もある。いずれにしても、タッチラインを背にして突破を仕掛けていく三笘に比べると、攻撃面でのサポートが必要になってくる。
中村もドリブル突破を持ち味とするが、カットインからのフィニッシュも多い。そうした場面で左SBが中村を追い越すことで、相手の守備陣を広げることができる。前田や相馬が出場する場合も、左SBには同様の動きが求められる。
南野は内側へ入っていくスタイルだ。左サイドのスペースを活用するのは、左SBの仕事になる。
アジアカップで足りなかった要素を埋めるピースに?
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3月21日に国立競技場で対峙する北朝鮮は、守備を固めてくることが予想される。ブロックを構築する相手を攻略するためには、ピッチの横幅を有効活用することが欠かせない。左SBが高い位置を取ることで左MFをサポ―トし、局面で数的優位を生み、北朝鮮の守備陣を広げる。相手守備陣に横のスライドを強いることで、ゴール前にわずかでも決定的な空間を作り出すイメージだ。
相手の情報が少ないという意味で、今回の連戦では臨機応変な対応が問われる。自分たちの狙いに試合展開を近づけるためには、局面でやり切ることが必要だ。ボールを奪い取る、シュートを打ち切る、仕留める、といったエクスキューションが問われる。アジアカップで足りなかった要素を満たし、不確定要素の多い北朝鮮戦を乗り切るために、長友は必要な選手である。
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