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「落合監督がニヤリと笑うの、サインを出したときや」岡田監督“おーん”に隠された神采配ウラ側「原監督のグーより強いの、そらパーよ」
posted2024/03/14 11:01
text by
岡田彰布Akinobu Okada
photograph by
Kyodo News
「そらそうよ」とは言わん
前回監督したときは「そらそうよ」が口癖と言われた。同世代のトラ番記者から「〇〇ですね?」と質問されると「そらそうよ」と答えるしかないやん。今回はもうトラ番が息子より若いくらいやから。「そらそうよ」を言わなくなったんは、トラ番のレベルが落ちたからや。
前回の担当記者は、もっと野球を勉強し、周辺取材もしたうえで、おれに質問してきた。答えを持って聞くから「そらそうよ」と受けるしかないやん。そうして記者との緊張感と信頼感も、年々熟成されていくんよ。
だから、前の担当記者はみんな出世しとるやろ。担当記者とも切磋琢磨しながら、ともに成長したということやん。改発さんなんか、デイリースポーツの社長にまでなったんやで。そらおれも、大したもんやとうれしかったよ。
「おーん」と書かれても、そのまま
選手と同様に前回と比べれば担当記者も若くなった。前回は同年代の記者が多かった。もともとは「自分が話さなければ相手が話し始める」という法則よ。だから「そらそうよ」ですんだ。
今回は違う。自分から説明してやらないと、理解されない。だから「そらそうよ」と相手の言葉を受けるのではなく「おーん」と自分に相槌を打つようになったんかな。「●●だよな」と自分が言って、自分で「おう、そうよ」の感じで、ほんまは「おう」とか「おお」というリズムやと思うよ。
ところが、若い記者がインタビューの記事で「おーん」と新聞に書いた。ファンも「今日の岡田監督は、最高おーん」などと言いながら数を数えて、面白がったわ。まあファンが喜んでるならということで「おーん」もあえてそのままにしといた。