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濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「外見と内面の乖離が(笑)」セクシー女優レスラー・ちゃんよたの“素顔”「筋トレだけではどうにもならない」プロレスの奥深さ《特別グラビア》
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byTakuya Sugiyama
posted2024/03/04 11:01
インタビュー前編では、プロレスラーとして活躍の場を広げるちゃんよたに“プロレスならではの難しさ”などについて聞いた
警察官だった時期「こんな凄い人がいるんだ、と…」
3月5日には、初のプロデュース公演『LOVE&MUSCLE ~愛と筋肉の宴~』を開催する。大会には、所属するPPPTOKYOの選手たちをはじめプロレスを始めるきっかけとなった憧れの存在、夏すみれなどゆかりのある選手たちが参戦。また関根“シュレック”秀樹vs.愛鷹力の初対決も決まった。
日本重量級のトップ柔術家でRIZINにも参戦、プロレスのリングにも上がる関根。対する愛鷹はK-1で活躍していたが昨年、引退してプロレスラーに転身した。どちらも、元静岡県警の警察官だ。ちゃんよたも警察官だった時期がある。ストーカー被害に遭った時に助けられた警察に“強さ”を感じたのだ。
「今だったら絶対ならないですけど(笑)。警察学校の自由のなさはとてつもなかった。私は長く続かなかったですけど、厳しさを乗り越えて警察官としてやってきた人にはリスペクトも親近感もありますね。特に関根さんは、警察学校にこっそり持ち込んで読んでいた格闘技雑誌にも載っていて。当時は現役の警察官で“警察にこんな凄い人がいるんだ”と思ってました」
スターダムの飯田沙耶も出場し、小林香萌とシングルマッチ。この2人も筋肉にこだわりを持つ選手で、ちゃんよたらしいマッチメイクだ。
メインでは「マッスルシスターズ」を結成
メインイベントでは、ちゃんよたがZONES(ゾネス)とタッグを結成する。名付けて「マッスルシスターズ」。対戦がきっかけで組むことになったが、それ以前から気になっていたそうだ。
「もともとボディメイクの大会に出たり、ガッツリ筋トレしてる人なんですよ。プロレスのための筋トレじゃなく、先に筋トレから入ったのは私と一緒ですね。女子プロレスラーの中で一番“筋トレトーク”が弾む相手で“どんな分割してる?”みたいなことも話しますね」
分割とは、1日にトレーニングする部位の分け方。トレーニーはよく“肩の日”、“背中の日”といった表現をする。
「ZONES選手はレスラーになる前に“脚の日”が週3だったって聞いて、私も週3に増やしました」
対戦するのは高橋奈七永と水波綾。業界を代表する強豪たちだ。ちゃんよたはPPPTOKYOの1月大会で水波と対戦。試合後に水波が奈七永を呼び込んでプロデュース公演でのタッグマッチが決まった。
ちゃんよたはデビュー2年半。ZONESは1年。奈七永と水波はあまりにも大きな壁だが、そこに挑む意味も大きい。
「水波選手は見せ方が凄い。試合を見ても実際に闘ってもそう思いました。奈七永選手を見ていても同じことを思います。お客さんを巻き込む力が凄いんです。お客さんを巻き込むからこそ応援してもらえるのがプロレスなので」