酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
人的補償で移籍・甲斐野央が明るい表情で投げ込み!“テレビに映らない”西武キャンプ風景…ブルペンでのデータ改革をアナリストに直撃
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKou Hiroo
posted2024/02/17 11:02
人的補償で西武に移籍した甲斐野央。熱のこもった投球練習だった
「数字だけではなく、やはり目に見えない投手自身の感覚も大事にしたいので、両方を上手く調整していきたいと思っています。
トラックマンが設置されていないレーンの投手については、まっすぐの速さもそうですが、どんな変化球を投げているか、などもチェックしています。あとはフォーム、すごくタイミングがとりづらいとか、打者から見てボールがどう見えているか、などは僕が見て、投手と話し合っています」
埼玉西武ライオンズのコーチ陣は、森川氏などアナリスト、専門スタッフの話によく耳を傾け、積極的に意見交換ができる環境だと言う。
「アナリストには榎田大樹や武隈祥太などの選手上がりもいますが、そうではない僕たちに対しても『データを見せてくれ』とコーチの方から話を聞いてくれます。そういう点は風通しが良くて、すごく働きやすいですね」
松井監督や渡辺GMも姿を見せて
ブルペンには松井稼頭央監督や、渡辺久信GMも姿を見せた。指揮官からコーチ、スタッフまでが一丸となってチームのパフォーマンスをあげていこうという姿勢が感じられる。
この日は若手と救援投手がメインで、髙橋光成、今井達也、平良海馬などは守備練習などに打ち込んでいたが、投手陣は日替わりのブルペンでの投球を重ねる中で調子を上げていくのだ。
昨年は、主力選手の想定外の戦線離脱もあって、5位に沈んだ西武だが投手陣について言えば、新戦力に加え、個々の実力の「積み増し」でペナントを戦っていくのだろう。シーズン開幕が早くも待ち遠しいところだ。