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「考えられない選手は淘汰される」昨年より全体練習1時間減…《2年連続最下位》日ハムキャンプで稲葉二軍新監督が“メジャー流改革”のナゼ 

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高木遊

高木遊Yu Takagi

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posted2024/02/05 06:00

「考えられない選手は淘汰される」昨年より全体練習1時間減…《2年連続最下位》日ハムキャンプで稲葉二軍新監督が“メジャー流改革”のナゼ<Number Web> photograph by Yu Takagi

今季から日ハムの二軍監督に就任した稲葉篤紀氏。「稲葉改革」は2年連続最下位のチームになにをもたらすのか

 だからこそ、程良い塩梅や観察が大切だと稲葉監督も力を込める。

「そこは、ほうってはおかないようにします。ちゃんと監督・コーチで見ていますし、トレーナーやアナリストもいるので手伝ってもらうのもいい。その中で、練習量が足りないと思えば追加するし、やり過ぎだと思えば止める。それが我々の役目なので、一人一人にしっかり向き合ってやっていきます。一方で、個々の取り組みは我々が見ずに、一人でやった方がいい時もある。その辺は上手く距離を取りながらですね」

 キャンプイン前日のミーティングでも、その「20時間半」によって差が出てくることは、稲葉監督から選手たちへ明確に伝えたという。

 そして、全体練習の「3時間半」も当然、大切だ。今季から就任した岩舘学二軍内野守備走塁コーチは「全体練習の時間が限られているので、内容を濃くできるようにしないといけません。こちらも試されています」と引き締まった表情で話した。

「考えられない選手は淘汰されていく」

 選手たちにも、この取り組みは好評だ。

 投手陣は、もともと個人練習は多いが、より増えたことで「やりやすくて、ありがたいです。メチャクチャ考えることが増えました」(松本遼大)、「やりたいことがじっくりできるので、メディシンボールを使うトレーニングや、良いフォームを作るためのドリル系の練習をしています」(柳川大晟)と、育成選手の大型右腕2人はメリットを語る。

 野手でも、今季二軍スタートとなった今川優馬は「トレーニングをメインにして、余った時間に技術練習をするようにしました。例年とは逆です」と異なるアプローチを試みている。一方で「考えられない選手は淘汰されていくと思うので、自分に厳しくやっていきたいです」と、危機感も併せ持っていた。

 新人たちについては「管理されている」と言っていい。彼らの練習メニューには「無理をさせず」「目先の目標を設定せず」という方針が鮮明だ。

【次ページ】 二軍キャンプ初日には、世界を制したあの人の姿も…

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