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「不甲斐ない」「不甲斐ない」ブライトン三笘薫26歳は2回繰り返した…2カ月半“0ゴール”の現実「ケガの状態は?」現地記者に三笘本人が語った
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byAFLO
posted2023/12/14 17:50
11月の代表ウィークに右太もも裏のケガが発覚した三笘薫(26歳)。ブライトンでローテーション起用が続く
「やることは変わらないです。自分のコンディションを、連戦の中でも上げていくというか。うまく波を作ってやっていくしかないと思う。そうすれば、安定したコンディションに繋がる。そこは個人的にやらないといけないです」
(記者:チームとしては?)
「(チーム内で怪我人が多いため)若い選手もチームに入ってきて、こういう(苦しい)状況でやっているのは確かです。 やはり失点してしまうと難しくなるが、そういう状況が続いている。守備からしっかり入り、 粘り強く戦わないといけない。大量得点というより、チームとしてまず守備をしっかり行い、その上で少ないチャンスをモノにしていく形が必要。そこはもうやっていくしかないです」
相手に退場者が出ながら2-3で敗れたチェルシー戦後、三笘はチームを勝たせられなかった悔しさから「出場チャンスをもらっている身として、結果を出せないのは不甲斐ない」「僕が仕掛けて、深い位置まで行って、質の高いクロスをあげれば終わりの話。そこができないのは不甲斐ない」と反省の言葉を繰り返していた。2度にわたり「不甲斐ない」という言葉を使っていたのが印象的だった。
本人がそう感じるのは、ブライトンのエースとして強い自覚があるからこそだと思う。だが筆者の目にはチームとしての問題も大きく、三笘1人だけではどうにもならない状況に置かれているように映る。
三笘個人としては、復調傾向にあるコンディションをさらに上げていくことがポイントになる。ただチームとしても、例えば冬の移籍市場で中盤の構成力に長けるMFを補強するなどのテコ入れが必要だろう。