藤井直伸と交わしたLINEの文面

なんて声かけていいか分からんくてごめんやで

これから先が見えなくて
怖いとか不安とかあるかもしれないし
なげやりになるかもしれないけど

そういう時もあっていいし
とことん落ち込んだら

次は立ち上がって
必死に頑張るしかないで
焦らなくてもいいし
自分のペースで前向いて
やってこ！

藤井は1人じゃないんやし
一番近くには奥さんもついてるし

俺たちみんなも応援してるで
みんなの力を使って乗り切ろうな！

険しい道のりこそ
克服して
バレーに復帰できた時の
感動は計りきれないで！

藤井がんばってこー
暇な時は連絡してきてな！

日本代表の一員として活躍する藤井直伸（2019年）　©Getty Images

俺の場合は
自分のためだけに頑張ろうと思ったら

投げだしたくなったり
どうでもよくなったりするから

誰かのためにって思ってがんばってたから

藤井も
これから家族のためにとか
誰かのためにもって思って
日々がんばってこ！！

俺はもう一回藤井のトス打つで

復帰したとき
敵チームとか関係なしに
藤井からのトスを思いっきり打つで
俺のためにもって
心の片隅においといてな

　藤井はこう返信してくれました。

ありがとうございます！！
たくさん支えてもらってるみんなのためにも必ず元気になります
ありがとうございます
絶対上げるんでよろしくお願いしますね
辛くなったら清水さんにトス上げることとサウナでの日々を思い出します

　僕と藤井は“サウナ友”でした。僕がサウナ好きにさせたんですけどね。

「こいつ、いいやつやな（笑）」から“サウナ友”へ

　藤井と初めてちゃんと話したのは、2019年の代表合宿でした。僕は右膝の怪我から復帰したばかりでしたし、2016年以来の代表合宿だったので知らない選手も多くて、少し緊張もあったんですが、藤井が「清水さーん！」と向こうから話しかけてくれました。それまでほとんど話したことがなかったのに、人懐っこく寄ってきてくれて、そこからよく話すようになって、気づいたら一番仲がよくなっていました。

　ゲーム練習では、僕がもうバテているのに、わざと何度もトスを上げてきて、「清水さん、（ブロックを）1枚にだけはするんで決めてくださいよ！」と言われて。「こいつ、いいやつやな（笑）」と思っていました。

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