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“まさかの発言”ルメールのイクイノックス評「ポニーみたい」は最上級のホメ言葉だった…ジャパンカップ圧勝後に陣営が明かした“奇跡のバランス” 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byKeiji Ishikawa

posted2023/11/27 17:12

“まさかの発言”ルメールのイクイノックス評「ポニーみたい」は最上級のホメ言葉だった…ジャパンカップ圧勝後に陣営が明かした“奇跡のバランス”<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

11月26日、ジャパンカップを4馬身差で圧勝したイクイノックスのウイニングラン。鞍上のクリストフ・ルメールは万感の思いを込めて拳を突き上げた

ルメールの「ポニーみたい」は最上級の賛辞

 ルメールはパートナーへの賛辞を惜しまなかった。

「素晴らしかった。(直線では)信じられない反応でした。体のなかにアドレナリンのショットが来ました。速さがすごかったです。加速するときは気持ちがいい。彼は自分の仕事を知っている」

 勝ちタイムはレース史上2番目に速い2分21秒8。超ハイペースを3番手で楽に追いかけ、ラスト3Fをメンバー最速の33秒5でまとめて4馬身差をつけてしまうのだから、前の馬も、後ろの馬も、どうしようもない。

 これぞ最強の形。無敵の世界王者が、力の違いを見せつけた。

「勝つ自信はありました。スーパーホースです。賢いし、乗りやすいし、おとなしい。ポニーみたい。誰でも乗れると思います」

 ルメールのこの言葉の意味を、木村調教師は次のように解説する。

「フットワークのバランスがいいのだと思います。イクイノックスが生まれ持っている蹄の形も骨格も、すべてがパーフェクトなバランスで、さらに筋肉のやわらかさも奇跡的なバランスになっている。厩舎ではそのバランスを整えることを大切にしており、ルメールさんに託すときに、乗りやすいと感じてもらえるのだと思います」

 ルメールは、2009年ウオッカ、18、20年アーモンドアイにつづくジャパンカップ史上最多タイの4勝目をマークした。スタンド前で行われた勝利騎手インタビューでそれについて水を向けられると、「ぼくにとって昔からジャパンカップは夢でした……」と言葉を詰まらせた。そして、ファンへのメッセージとして、「イクイノックスへの応援はすごかったです。スタンドの前に帰ってきたときは、お客さんのハピネスを感じました。感動しました」と話しながら、また目に涙を浮かべた。

 この勝利により、イクイノックスの総獲得賞金は22億1544万6100円となり、アーモンドアイを抜いて歴代トップとなった。

 オーナーサイドによると、今後は有馬記念を含め、馬の様子を見て決めていくという。

【次ページ】 “最強”に挑んだリバティアイランドの今後も楽しみに

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