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「責任は感じています」今季まさかの不振、昨季DeNAチーム最多勝・大貫晋一に何が起きていた? 本人が語る“マダックス”までの道のり 

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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photograph byJIJI PRESS

posted2023/11/13 11:01

「責任は感じています」今季まさかの不振、昨季DeNAチーム最多勝・大貫晋一に何が起きていた? 本人が語る“マダックス”までの道のり<Number Web> photograph by JIJI PRESS

前半戦は苦戦も9月の終盤戦で復活を遂げた大貫晋一。今季、一体何が起きていたのか。本人が振り返る。

「シーズン中の一試合には変わりないけど、あれ(マダックス)があるのとないのとでは、正直印象も違うでしょうし、僕のなかにあったもやもや感も少しは晴れたというか……」

 シーズン全体を見れば決して手放しでは喜べないが、ただここにきてピッチングにおける最適解を導き出せたのは、今後を考えても、大貫にとって大きな意味があったと言ってもいいだろう。

フル回転すべきだったはずですからね…

 とはいえ偉業を達成したとしても、課せられていた務めを果たせなかった悔しさは埋まることはない。

「自分で言うのはおこがましいのですが、いちプレーヤーとして責任は感じています。フル回転すべきだったはずですからね……」

 真摯に大貫はそう言った。しかしもう時間は戻ることはなく、前を向かなければいけない。来シーズン、大貫に掛かる期待や責任は今年以上になるのは間違いないのだから。

今年働けなかった分、来年しっかり取り戻していきたい

「何かマイナスな話が多くなってしまって申し訳ありません」

 律儀に大貫はそう言った。

「来年はいい話がたくさんできるようにしたいですね。しっかりとアピールをして開幕からローテーションに入れるように。今年は春先、ちょっと張り切り過ぎてしまったので、空回りしない程度に自分に芯を持ちながら調整していって、今年働けなかった分、来年しっかり取り戻したいと思います」

 登板数は13試合と少なかったが、防御率や被打率、被出塁率など数字全体を見れば、チーム最多勝利タイを挙げた昨年同様のスタッツを残している。打線との兼ね合いもあり、決して大貫の力が落ちたとは思えない。1年間コンディションを整え投げ切れれば、おのずと結果はついてくる。そう信じ、来季の大貫の活躍に思いを馳せたい。

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