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武豊が語るドウデュースとイクイノックス《天皇賞・秋》で518日ぶりの再戦「伸びしろはまだあるなって感覚」「いまは不安がまったくない」
text by
片山良三Ryozo Katayama
photograph byNaoya Sanuki
posted2023/10/28 11:00
天皇賞・秋を前に武豊がドウデュースとイクイノックスについて語った
「もちろんです。同じレースに乗って実感しています。去年の秋、天皇賞、有馬記念ってすごい強かった。春の宝塚記念もね」
――ドウデュースも京都記念は本当に強かったですよ。イクイノックスが出ていたとしても、あの馬より前にはいなかったのでは? と思いました。
「うん、本当に強かった。オーナーには“パリで落ち込んだ気持ちを京都で倍返しで取り戻した”と喜んでもらえました。もともとのポテンシャルは相当に高いんです。ドバイに向かうときの国内最終追い切りなんかは、京都記念からさらに良くなってたからね。伸びしろはまだあるなっていう感覚。もっと強くなるんだなと感じました。だからこそ、ドバイターフの取消は残念でした。世界にドウデュースの名を売り出すのを楽しみにしてただけにね。とはいえ、あのときの左前脚の歩様の乱れの原因は特定できましたし、そこは治療で完治できましたからね。いまは不安がまったくない状態です」
無駄なことは一切しません
――この中間のドウデュースの気配に注目しているんですが、歩きからしてすごい元気。いい意味で、やりたい放題やってる感じがします。
「そりゃ元気ですよね。旅行ばっかり行って仕事してないんだもん(笑)。早く種牡馬になりたいのかなって思うぐらい馬っ気もあって、見るからにヤンチャな感じもするでしょう? でもあの雰囲気が、レースのときはガラッといい方に変わります。パドックでまたがってからは、返し馬でも輪乗りでも、無駄なことは一切しません。ただ、今度の天皇賞もそうですが、古馬同士のレースは牝馬も交じってくるから、その辺はちょっと気をつけないといけない」
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