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大谷翔平が病院に来るかも?「“患者さん”を待ってます」張り込みのち番記者が聞いた“ヒジ手術先輩”のエール「復活は間違いないだろう」

posted2023/09/26 11:05

 
大谷翔平が病院に来るかも?「“患者さん”を待ってます」張り込みのち番記者が聞いた“ヒジ手術先輩”のエール「復活は間違いないだろう」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

手術前の大谷翔平と、ネビン監督。エンゼルスの遠征中にも“オオタニ情報”は番記者に逐一入ってくる

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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右ヒジ手術を決断した大谷翔平。日本ハム時代から長年にわたって取材する番記者が見た“テレビ中継には映らない日記”で振り返る。(全2回の第2回/第1回も)

《9月18日 試合のない休養日:「患者さんを待っています」》

 遠征に帯同されない大谷が“来る”かもしれない——。

 午前7時。再びロサンゼルス市内の「カーラン・ジョーブ・クリニック」でカメラマンとともに張り込みを始めた。この日も定期的に場所を変えていたが、公共の立体駐車場でしばらくすると女性警備員がこちらを見ていることに気付いた。胸の鼓動が自然と早くなった。近づいてくる。不審に思われたのだろう。ついには声を掛けられた。

「こんにちは? 何か手伝えることはある? 患者さんを待っているの?」

 女性警備員の笑顔は意外なほどにやさしかった。

「そうです、患者さんを待っています」

 嘘ではない。だが、モヤモヤとしたものが残り、心優しい女性警備員に対して少し申し訳ない気持ちになった。

 正午を過ぎても大谷は来なかった。カメラマンに後を託し、エンゼルスの次の遠征先となるフロリダ州タンパへ移動。大谷はチームに同行していないが、ミナシアンGM、ネビン監督から大谷に関する情報のアップデートがあるため、担当記者として“外せない”遠征だ。移動中にカメラマンから大谷がこの日も病院に来なかった報告を受けた。別の病院で手術を受けるのか。

 大谷はどこへ向かったのか。そんな不安をよそに、翌19日に事態は大きく動いた。

米国での“日帰り手術”は一般的だと聞いて…

《9月19日 レイズ戦:監督、GMに話をぶつけてみると》

 ロサンゼルスからシカゴを経由し、レッド・アイ(深夜便)で午前中にタンパに到着。カメラマンから「来ました」というLINEが届いた。主語はなかったが、何が起こったのかすぐに察した。

 その報告によれば、大谷は午前7時前には「カーラン・ジョーブ・クリニック」に入った可能性が高いという。同15分にネズ・バレロ代理人と水原一平通訳が病院から外出し、約3時間後の10時30分に戻ったことを確認。11時30分にバレロ代理人が自身の車を病院の裏口に回し、午後0時15分に車が出発した。大谷の姿は確認できなかったが、乗車していたのではという推察だ。

【次ページ】 「翔平は今後、何年も二刀流を続けることを希望した」

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