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「着るだけで強くなれる気がする」上田桃子が立ち上げから携わった思い入れのあるゴルフウェアとは?<マスターバニーエディションPRESENTS Vol.6~勝って、魅せる~> 

text by

高村将司

高村将司Masashi Takamura

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photograph byYuji Kawata

posted2023/11/24 11:00

「着るだけで強くなれる気がする」上田桃子が立ち上げから携わった思い入れのあるゴルフウェアとは?<マスターバニーエディションPRESENTS Vol.6~勝って、魅せる~><Number Web> photograph by Yuji Kawata

Hair&Make Up by Ryuji Nakashima

単に「勝つ」だけでは満足できないから、背景も含めて「魅せていく」

 シーズン当初、優勝争いに絡む活躍を見せるなど、安定した成績を見せた上田プロ。7月初頭には、全米女子オープンにも参戦。改めて、自身のプレーについても話を伺った。

上田「春先は結構いい位置でプレーできました。優勝を逃してしまって、改めて自分に何が足りなかったのかを見直して微調整する。そういう時期にきています。もちろん、必ずしもすべてがいい方向にいくわけではないですが、試行錯誤の繰り返しです。状態は悪くありません」

 このように今シーズンを振り返るも、フィジカルコンディションの維持には苦労しているようだ。

上田「気候もありますから、年齢的にフィジカルなパフォーマンスを安定的に維持することが成績を残すには大事だと思います。時折襲われる首痛や、股関節の痛みなど、細かなところは戦いながらですが、変に焦ることなく向き合えています」

 残りのシーズンで目指すところは?

上田「国内メジャーの勝利が欲しいですね。優勝自体は経験があるので、どういう勝ち方をすべきか、ディテールにこだわりながら、結果も求めたい。いつまでも格好よくありたいんです。勝ち方もそうですし、ウェアもそう。単に勝利だけでは、見る人に何も与えられないと思うんです。勝つまでのストーリーも含めて一戦一戦大事に戦いたい。自分のなかで、準備して優勝する。それが、私の“勝って、魅せる”です」

 上田プロからのフィードバックがブランドを育てた

仙座「こういう上田プロのような考えの人たちが、幸いにも集ってくれているのが、僕らのブランドだと思います。コロナ禍でゴルフビジネスが好調だったため、新たなブランドが百花繚乱。ライバルはたくさんいるわけです。そんななかで、ブランド自体も“勝って、魅せる”じゃないですが、時代のなかで、半歩先を行きたい。結果的に、お客様に飽きられることのないブランドの強さになっていくと考えています」

 ともに「勝って、魅せる」というキーワードのなかで、確かなものをつかもうとする飽くなき姿勢。強さを求めるからこそ互いに共鳴し合うその姿に、我々は心を動かされるのかもしれない。

 進化を続ける上田桃子とマスターバニーエディションからは目が離せなさそうだ。

上田 桃子Momoko Ueda

プロゴルファー。ZOZO所属/1986、年熊本県生まれ。9歳よりゴルフをスタートし、2005年にプロ転向。2007年には、賞金女王を獲得。2008年には、米ツアーを主戦場に活躍。2012年、国内シード権を落とすも翌年すぐに回復し、その後もコンスタントに活躍している。日本ツアー通算16勝、米ツアー1勝と、華々しい成績を残している。

仙座 学Manabu Senza

TSIホールディングス 上席執行役員/1958年、北海道生まれ。1986年サンエー・インターナショナル(現TSI)入社。のちに、自分が着たいゴルフウェアとしてパーリーゲイツを立ち上げる。2010年には、マスターバニーエディションを設立。その後、「ジャックバニー」「ニューバランスゴルフ」「セント・アンドリュース」「PINGアパレル」「PGG」「NBB WEEKEND」を展開。2014年TSIグルーヴアンドスポーツ代表取締役社長。2021年グループ再編で現職に。

Edited by Kenji Washio

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