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「バスケW杯大金星の立役者」22歳の2人は大の仲良し…“天才肌”の富永啓生には“努力家”の河村勇輝が必要? 恩師が明かす正反対の性格 

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青木美帆

青木美帆Miho Awokie

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posted2023/08/29 11:07

「バスケW杯大金星の立役者」22歳の2人は大の仲良し…“天才肌”の富永啓生には“努力家”の河村勇輝が必要? 恩師が明かす正反対の性格<Number Web> photograph by FIBA

バスケットボールW杯のフィンランド戦、大逆転勝利の立役者となった河村勇輝(右)と富永啓生。22歳のふたりのルーツを高校時代の恩師が明かした

「河村はポイントガードとしての資質があるし、富永くんはシューターとしての資質がある。資質というか、素質というか、天性のものと言いますか。一見するとまったく違うタイプですけど、行き着く先は同じようなところなのかなと思います」

 8月25日。日本はワールドカップ初戦で、世界屈指の実力を誇るドイツに敗れた。初めての大舞台に挑んだ2人の若者は、本来のポテンシャルを発揮できず悔しい思いをしたが、続くフィンランド戦は見事カムバック。第4クォーターの殊勲の活躍で、17年ぶりの国際大会勝利と史上初の欧州勢撃破という大金星をもたらした。29日には東京五輪銅メダルのオーストラリアと戦い、これに勝てばパリ五輪の切符を獲得できる。

バスケ界のターニングポイントになるかもしれない

 取材の中で、江崎はこう話していた。

「あいつ、ウインターカップのときにインタビューで『どうして試合中にあんなに楽しそうなんですか?』って聞かれて『こんなに大舞台なのに楽しまないともったいないじゃないですか』って言ったのよ。だから、ウインターカップ3位を学校でお祝いしてくれたときに、全校生徒に言ったんだ。『これからいろんなところでプレッシャーやストレスを感じる場面があるだろう。そんなときにこの言葉を思い出してほしい。楽しまないともったいないっていう言葉を自分に言い聞かせて、どんな逆境も楽しもうという気持ちを持てば、自分を解放することができる。富永がそれを証明してくれたんだ』って」

 同様に取材の中で、井手口に河村へのエールを求めた。

「世界大会で勝つことは大変だけど、なんとかアジアで一等賞になってパリ五輪の切符を手にしてほしい。今回の大会はバスケ界のターニングポイントになるかもしれない。いちバスケットファンとしても『頑張れ』と言いたいです」

 短期間での急成長は若者だけに許された特権であり、日本代表とファンは彼らの力を心から必要としている。異才を備えた2人が織りなすコンビネーションが、日本バスケットボールの奇跡へとつながることを祈っている。

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