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藤井聡太“20歳最年少新名人の瞬間”は「堂々として…職人の域というか」高見泰地七段が間近で見た「武豊さんのような」超一流の風格 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph byKeiji Ishikawa

posted2023/08/15 11:00

藤井聡太“20歳最年少新名人の瞬間”は「堂々として…職人の域というか」高見泰地七段が間近で見た「武豊さんのような」超一流の風格<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

名人戦第5局、史上最年少名人と七冠獲得を達成した藤井聡太竜王名人。副立会人を務めた高見泰地七段は間近でどう感じ取っていたか

〈名人という言葉には子供のころから憧れの気持ちを抱いていて、今回獲得できたことはとても感慨深いものがあります。ただ、そこで終わりということではなく、先はずっとあるというところもありますので、それを見据えてやっていきたいと考えています〉

この手を指せる棋士が他にどれだけいるのだろうか

 高見は、9学年年下の王者の立ち振る舞いにこう感服する。

「目の前の対局によって、次に向けての課題や実現してみたいことを切り開いていく。藤井さんからは、武さんと同じ超一流の心構えを感じますね」

 21歳にして風格すら感じさせる藤井将棋。そのすごみを、高見は副立会人などの立場で再び味わっている。佐々木大地七段が挑んでいる棋聖戦、王位戦のダブルタイトル戦である。

「あの局面で、この手をこれだけの時間で指せる棋士が他にどれだけいるのだろうか……そんな驚きがあったんです」

#2につづく>

#2に続く
藤井聡太21歳“36分の一手”は「コンピューター思考終了まで1時間以上かけても、最善手」高見泰地七段が驚く「冴えに冴えた藤井将棋」とは

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