「美人でスタイルがいいに越したことはない」ダンスの世界

――競技ダンスは、単に踊りを楽しむだけでなく、技術や表現力などを競うものなので、“華麗さ”や“美しさ”も大事なんですね。

キンタロー。　だから、コンプレックスに蓋をして、「美しい人」として振る舞うことが求められる。いい意味で自分にウソをついて、「私はキレイ」と思い込むことも重要なんですよ。そうやって美しい人として振る舞っていると、パフォーマンス中は別人に見えるらしくて。後輩にMちゃんという小顔の美人がいたんですが、その子に間違えられたんです。「今、踊ってたあの人、Mちゃんじゃないの!?」って。私も踊っている時はそのぐらいオーラが出ていてキレイに見えるのかもって思ったら、すごくうれしかったですね。

　大学時代には部活だけでなく、個人的にダンススクールにも通っていたんですが、そこで恩師の山本英美先生に出会えたのも大きかった。先生は「誰よりもデカい顔やから目立つ。大丈夫やで！」って。ずっとコンプレックスに感じていたことを笑い飛ばしてくれて、なんだか気が楽になったんです。

　もちろん、もとから美人でスタイルがいいに越したことはないですよ。「ウリナリ芸能人社交ダンス部」（『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』内の社交ダンス企画）に出ていた杉本彩さんなんて、立ち姿が美しくて、それだけで人目を引きますよね。これは天性の才能だと思います。

©Shiro Miyake

競技ダンスに“容姿”は関係するか？

――実際、競技ダンスの審査には、持って生まれた容姿は関係するんでしょうか？

キンタロー。　関係あると思います。『金スマ』（『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』）の企画で、2018年に出場した国際大会の時に、それをあらためて痛感しました。私は2位だったんですが、海外の1位のペアがさほど上手くなかったんですよ。妬みとかじゃなくて本当に、技術的にはどう見ても私たちのほうが上だと思ったんですけどね……。

　ただ、女性がものすごく美人な上に、モデル並みの体型で、腰が私の頭の位置にあるんです。

――なるほど……。過酷な世界ですね。

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