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コンテスト出場からプロレス界へ…トレーナー兼業レスラー・竹林早苗が語る“肉体美と筋肉のバランス”「痛くないから、は嘘でした(笑)」
posted2023/07/15 17:02
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
L)BEST BODY JAPAN、R)Shiro Miyake
竹林早苗が体を鍛え始めたのは、転職がきっかけだった。
「もともと食べたり飲んだりするのが好きで、調理師学校を出てレストランで働いていたんです。でも飲食業はあまりにも忙しすぎて。何か健康的な仕事がしたいなと思っていた時に、有名なパーソナルトレーニングジムの求人を見ました。トレーナーだけでなくカウンセラーという仕事の募集もあって、栄養学を学んでいた人は優遇ということで応募しました。それが28歳の時ですね」
まさかそこから、プロレスラーになるとは思っていなかった。カウンセラーは入会者にサービスの説明をしたり、会員からトレーナーとの相性などの相談を受ける。食事メニューの提案も。仕事にあたって「カウンセラーもトレーニングについて知っているほうがいい」と、最初は20kgのバーを上げるところから始めた。
「やってみると楽しかったですね。長距離走とかよりは性に合ってました(笑)。それまでは低血圧だったし、よく鼻かぜをひいてたんですけど、いつのまにか丈夫になってましたね」
ベストボディ・ジャパンが求める“肉体美”
転職から2年後、地元の北海道から関東に転勤となる。職場にはコンテストに出る同僚もたくさんいて、竹林も応援に行くようになった。そのうち「自分たちも出てみよう」と盛り上がる。
ボディコンテストにはさまざまな部門があり、いわゆる“ムキムキ、バキバキ”の肉体を競うものばかりではない。竹林が出場したベストボディ・ジャパンの女子部門は“女性らしい”肉体美がテーマ。「ウォーキングやパフォーマンス、知性と品性も重視されていて、よりミスコンに近い感覚かもしれません」と竹林。
埼玉の大会に初めて出場し、勤務地だった水戸で開催された大会ではグランプリ獲得。その後は東京に移り、年に2、3回のペースでコンテストに出場した。