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コンテスト出場からプロレス界へ…トレーナー兼業レスラー・竹林早苗が語る“肉体美と筋肉のバランス”「痛くないから、は嘘でした(笑)」 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byL)BEST BODY JAPAN、R)Shiro Miyake

posted2023/07/15 17:02

コンテスト出場からプロレス界へ…トレーナー兼業レスラー・竹林早苗が語る“肉体美と筋肉のバランス”「痛くないから、は嘘でした(笑)」<Number Web> photograph by L)BEST BODY JAPAN、R)Shiro Miyake

ベストボディ・ジャパンへの出場を続けながら、プロレスラーとしても活動する竹林早苗

「しなやかな身体を目標にしています」

 ボディメイクの知識と経験は、もちろんプロレスでも役に立った。プロレスの筋トレは身体を大きくすることを目的とした種目も多いのだが、竹林はそこにこだわっていない。

「もともと身体が大きくないですし、筋肉をつけるだけでなく動ける身体、しなやかな身体を目標にしてます。プロレスをやるからには大きさも大事なんですけど、大きすぎてもバランスが悪くなってしまうので。例えば肩とお尻は負荷が強めのトレーニング、逆にウェスト周りはくびれを出したいのでストレッチ中心にしたり」

 今は自重トレーニングをメインにしているそうだ。それは仕事とも関係がある。竹林は昨年から札幌に戻り、オンラインジムのパーソナルトレーナーとして活動している。

「コロナ禍でオンライントレーニングが増えてきたんですけど、それはいいことも多いんですよ。全国誰でも参加できて、自重トレーニングなら家にいながら気軽にできる。そこで気づいたのは“私も東京にいる必要ないのかな”って。そのほうが時間の余裕もできて、生活の自由度が高いなと思ったんです。家賃も北海道のほうが安いですし、東京は試合でくるだけでいいんですよね」

 プロレスは見るのもやるのも大好きになった。たくさん練習したいし実戦経験も積みたい。北海道の団体「北都プロレス」に連絡して練習に参加させてもらうことにした。「シークレットベース」など他団体の北海道大会に参戦することも。北海道で試合をすることで、初めて家族に試合を見てもらうこともできた。

「プロレスって面白いんだねと言ってもらえて、凄く嬉しかったです」

今は北海道在住…竹林が描く「自分なりのキャリア」

 レスラーとインストラクター、そして北海道での生活。うまくバランスを取ってやっていきたいと竹林。「プロレス一本の人からはどう思われるんだろう」という気持ちもあるが、それだけプロレスラーのあり方も多様化しているのだと言っていい。

 レストランで接客していた頃には想像もしていなかった生活。ただプロレスに縁を感じることもある。ベストボディ・ジャパンのCEOが元プロレスラーだったこともそうだが、かつて知り合いがレスラーになるという経験もした。

「ベストボディ・ジャパンのコンテストで知り合いになった人に誘われて行った飲み会で、女優兼YouTuberという人と出会ったんですよ。連絡先を交換したら、次の年にレスラーになって。それが高瀬みゆきさんです。今はトップ選手ですけど、その時は“えっ、プロレスラーになるんですか!”って。そんな、急にプロレスラーを目指すっていうことがあるんだなと思って、そこでプロレスの世界が身近になった気がしました。何でもチャレンジするのは大事だなって思ったことが、自分が始める時にも影響してるかもしれないですね。高瀬さんは一緒にトレーニングしたり、試合を見にきてくれたこともあります」

 プロレスは、意外に近いところにあったのだ。そして自分もプロレスラーになって、北海道に戻って、自分なりのキャリアを築いている。身体も生活もバランス重視。目指すところは「いろんな意味で“健康”な人」だそうだ。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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