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「次は四肢が麻痺するよ」医師は告げた…41歳で2度目の引退→銀座スナックのオーナーに、クラッシュ・ギャルズで一世風靡した伝説レスラーの現在

posted2023/06/29 17:02

 
「次は四肢が麻痺するよ」医師は告げた…41歳で2度目の引退→銀座スナックのオーナーに、クラッシュ・ギャルズで一世風靡した伝説レスラーの現在<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

プロレス引退後の現在は銀座で会員制スナックを経営するライオネス飛鳥さん

text by

伊藤雅奈子

伊藤雅奈子Kanako Ito

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photograph by

Hideki Sugiyama

1983年の結成から40年、ついにクラッシュ・ギャルズが復活する。第3章の幕開けを記念し、ライオネス飛鳥の独占インタビューを実施。指定難病を患いリングを降りた後、銀座で会員制スナックを開いて18年。本人が今語る、女子プロレスラー、そして経営者ライオネス飛鳥の物語――。《NumberWebインタビュー3回目/#1#2からのつづき》

 “イチかバチか”を繰り返した結果、飛鳥は天を衝いた。

 長与千種が興したGAEA JAPANのリングで、1999年に一騎打ち。翌2000年に電撃合体をはたして、「クラッシュ2000」に改称して、新時代の扉を開けた。05年、飛鳥が引退したちょうど1週間後に、千種はGAEAの解散と同時にリタイア。現在、飛鳥は東京・銀座で会員制スナックのオーナーを務め、千種は女子プロ団体「Marvelous」(マーベラス)を率い、くしくも同じ経営者の立場にいる。

 昭和の邂逅にはじまり、ともに時代を創造し、時には運命に蹂躙された赤と青の2つの魂。今年は、結成40周年のアニバーサリーだ。

◆◆◆

ライオネス飛鳥さん(以下、飛鳥) GAEAのリングで長与千種と敵対したときは、大きかったです。体が、ではなくて存在が。GAEAで(里村)明衣子や(加藤)園子ほか多くの選手を育ててきて、すごい存在になってた。ただ、自分もヒールとして築きあげたものがあったし、“プロレス頭”もできてたから、対抗できる自信があったよ。自分はフリーでヒール、千種は団体のトップでベビー(フェイス=善玉)。きっとね、自分がGAEAに上がるということは、誰ひとり想像できなかったと思う。このときもやっぱり、イチかバチかだったから。

――主軸がGAEAになると、平成裁恐猛毒GUREN隊とのバランスはどう取っていたんでしょう。

飛鳥 そこは風間(ルミ=当時のLLPW社長/55歳没)とも話をして、風間にしてみれば裏切られた感じで受け取ったかもしれないけど、自分がどこの団体にも属さず、フリーでやっていく意味って、ステップアップをしていくことだから。切り捨てたわけじゃないけど、「ごめん、ステップアップする」という気持ちのほうが強かった。当時のGAEAは他団体と交流していなかったから、「なんでそこに行くの?」という気持ちの人もいたと思うけど、自分のなかではステップアップの最終章。

「次は四肢が麻痺するよ」医師は告げた

――35歳の“転職”でしたが、この先の選手生活がそう長くはないことも考えましたか。

飛鳥 あったかもしれないね。

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