ダルビッシュ有、大谷翔平はデータ活用の実例を示して、選手に直接影響を与えた。

　今回のWBCに選ばれた選手は、選ばれなかった、あるいは選出を辞退した選手には体験できない体験をした。これが大きかったのだ。WBCを体験した選手は、今後の日本野球を様々な方面から変革する担い手になるのではないか。

イチロー選手も同じようなことを

〈ダルビッシュ選手は――自分のことだけを考えたら、宮崎キャンプに来る必要が果たしてあったのかと思います。彼は日本代表チーム、若い選手のことを思って来たのではないでしょうか。本当にすごいことです。

　そして大谷選手が決勝の前に選手に向かって「メジャーリーガーへの憧れは捨てましょう」と言った。これはすごく大きかった。僕は知らなかったけど、イチロー選手も同じようなことを言っていたようですね。とすれば、次回以降のWBCで同じように選手に伝えるリーダーは誰になるのか、楽しみですね。でもそんなことを言う必要がなくなるくらい、日本の野球がレベルアップしている状況が理想ですが。

　それとともにWBCの戦いを通じて、栗山英樹監督は、どういうメッセージを後世の日本に残そうとしたのか、僕はすごく知りたいです〉

　第5回WBCのドキュメンタリー映画『憧れを超えた侍たち　世界一への記録』が好評を博している。星川太輔氏は、まさにこのドラマの舞台裏をエキスパートの視点で語った。得難い証言だったと言えよう。

＜#1、#2、#3からつづく＞

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ダルビッシュは22歳時WBCも「データをじっくり観てました」2度優勝“侍ジャパンの裏方”が語る喜び「僕たちもチャンピオンリングを」

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