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「三笘警察のみなさん、すみません…」日本代表三笘薫26歳の“ナゾの聖地”駅…西鉄の三苫駅には何がある?「思わぬ絶景にビックリした話」
text by
鼠入昌史Masashi Soiri
photograph byGetty Images/Masashi Soiri
posted2023/06/18 17:02
三笘薫選手と三苫駅。漢字が違うことは承知のうえで、西鉄貝塚線の三苫駅を訪れてみた
三苫駅の西側を歩く。駅前から小さな路地を抜けると福岡県道538号線という大通りに出る。クルマ通りはそこそこで、この大通り沿いにコンビニやらファミレスやらのチェーン店の類いがぽつんぽつんと点在している。どこも、「三苫店」と名乗っている。この大通り沿いにある小学校の名も、もちろん三苫小学校。だからどうしたという話であって、ここは三苫の町なのだからあたりまえだ。そして三笘選手とは、これまたもちろん何の関係もない。
そこには“思いがけない絶景”があった
大通りを渡ると、そこはさらに路地が入り組んだゾーン。古い地図と照らし合わせれば、このあたりが昔からの三苫の集落なのだろう。ここから駅に離れる方向に歩けば、海がある。海に向かってはなだらかな上り坂。砂浜があるような海沿いは、波で運ばれた砂が堆積して砂丘を作る。もしかしたら、三苫の町の海に向かっての上り坂は、そうした砂丘を登っているのかもしれない。
などと考えながら少し歩くと、松の木が生い茂る場所に出た。海沿いが公園か何かになって整備されているようだ。地元の小学生たちが植林をしたという記念碑もあった。この松林を抜けると、眼下に砂浜が広がる崖上に出た。目の前の海はもちろん玄界灘だ。正面には相島が浮かぶ。目線を西に向けると見える島は、眼下の砂浜から陸続きの島・志賀島。かの「漢委奴国王」の金印が発掘されたことで、教科書にも載っている島だ。